吐き捨て系日記

もう30になっちゃう男が考えを整理するためにブツクサ綴る、ほんとにただの日記です。

突っ込んだやつが悪いと思う

事件が事件なんでアレですけど、件の強姦事件でその被害者という女性が会見を開いたという話。

そこにぶら下がってるコメントも地獄みたいで見てられない。

「そんな露出の多い恰好で…」

「夜中に二人で酩酊するほど酒飲むやつが悪い」

「女性の脇が甘かった」

「美人局だろ…」

 

で、被害者が何やらどっかの政党と絡んでるんじゃないかみたいな陰謀論的な噂もあったりして。

 

ただ、思うんだけれども「露出が多いから」「酒飲み過ぎたから」あるいは「美人局」だから「ヤッていい」って話じゃねえと思うんだよな。

結局突っ込んだ男に最終的に責任があると思うんだ、どんなケースでも。

 

勃ったから、股開かれたから入れた。

 

で、入れたのはお前じゃん。

 

誘われようと、騙されようとさ。
少なくとも「ヤッたかヤッてないか」で言えばもうヤッたことになってるわけじゃん。
それで女性叩くのは筋違いでしょう。

 

「誘うような恰好する方が悪い」って、誘われるような恰好してたら襲うのかお前は。「ムカつく顔してたから殴る」ぐらい滅茶苦茶な話だぞ。

 

それにどんなケースにしろ、「私はこの人に犯されました」なんて顔出して言うのってすごい勇気がいることだよ。
どんなゲスな週刊誌の記事だって性体験系は顔隠すじゃん。

 

なぜ自分はこの女性に対して拳を振り上げようと思ったか、一旦振り返るべきだと思うよマジで。

 

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(追記)

ただ「共謀罪が~」云々っていう言及は余計だったと思うわ。
あれで変に政治的ベクトルが付いてしまって話がややこしくなった感はある。

語ること、が損にならないように

好きなものを語るのは楽しい。少なくとも語ってる当事者は。

聞いてる方が楽しいかどうかは別だ。
こないだ終わった「有田と週刊プロレスと」は「語ってるのを見るのが楽しい番組」だった。


語るやつの話し方が上手いし、聞く側も興味を持って熱心に聞いてくれる。
それは理想的な状況だ。前にも書いたかもしれんけど。

でも、そういう環境ばかりではないのが現実。


実際、そんなに人の話聞きたいやつばっかじゃないし、聞きたい話というのもあくまで「俺の聞きたい話」というか「俺にとって都合のいい話」だったりする。


その場が「面白かった」空間なら話なんかなんでもいい、ってのもあるだろう。
アメトーークでたまにそういう回あるよね。芸人いじる方に夢中になってテーマどうでもよくなる回。あんな感じ。


そういうとこでいくら語っても、多分無駄というか損なんだろうな。
話し上手、聞き上手の芸人さん同士でそうなんだから、一般人の俺らの間ではさらに難しいわけです。


そうなると、俺らは「聞いてくれる人」を求めてネットをさまよう。2ちゃんねるか、ツイッターFacebookか。同じ趣味を持つ奴で固まって語り合う。


でもそれも、いつしか目的がすり替わってくる。
「語る」ことが「守る」ことになってくる。

聞いてくれないやつは敵だみたいな。

最悪だな。


だから、話す術を持つこと。話を聞いてもらえるような信頼を得ること。
そして何より話すに足る考えを持つことが大切だなと思う。

話す相手がいないなら、探すより作った方がいいと俺は思う。

件のランキングの話

「みんなで投票してランキング決めましょう!」みたいな企画をチラホラ見かける。

こないだはアニメでやってたし、少し前はネット番組の中で「上手い歌手」ってのをやってた。
それぞれそれなりに炎上というか、納得いかない人が出たことで話題になってた。

 

それについて「最近はこうなのかな」とか話してたら後輩に「昔からそういう人はいたんじゃないですか?今の人はってのは違うんじゃないですか」って指摘があって、いやそれはその通りだなと。

「ランキングは公平なフリをした意味のない行為」って厳しい指摘もあり。

 

文化芸術はスポーツなどのように序列をつける意味はない。売り上げランキングってのはあくまで商業的な意味合いだし。

文化の相対的な位置とかを考えるとき、それはもっと立体的だ。

ランキングっていう形で一直線に無理やり並べるのは、一見分かりやすいのと、まあ一喜一憂するのが楽しいからだろう。

 

まあ乱暴な語り口で若い世代を腐したような言い方になってたんだろうな。反省。

ファンとファン

職場にプロレス好きな人がいて、よく観戦に誘ってもらうようになった。
ありがたいことだ。

 

ただ、そこで気になることがあった。
その同僚は特定のプロレス団体だけが好きで、他のプロレス団体のことは知らないし興味もない。
技の名前も知らないし、入場曲のタイトルも知らない。

 

試合後、別の人と技がどうとか他の団体との絡みがどうとか話してたら、

「なんでそんなに興味持てるの?」

と普通に疑問を抱かれた。

 

それに対する答えを俺は持ってない。

 

もちろん、同僚は楽しんでる。声上げて応援してるし、月に何度も現場に行く立派なファンだろう。

 

 

知識があるから偉いとか、何回現場に行ったから偉いとか、いくら使ったから偉いとかそういうのでファンかどうかは決められるべきではない。
俺がただ欲しいのはそれぞれが平和に同居できる環境だ。

 

ひたすら物事を追っかけるやつ、現場に通うやつ、物を買いまくるやつ、それらが個別に存在するのではなく同じ「ファン」として何か共有できれば。

互いにああしろこうしろ。あれは嫌だこれは嫌だ、って敬遠しあうのって悲しいし。

 

そう思いつつ、俺は同僚との、ファンとしての距離感を測りかねている。
「これは引かれるんじゃねえか…」みたいな。

一歩引いてみれば「楽しんでる人」には違いないと思うんだよなお互い。

ただ、もう一歩近づきたいなあ…。多分俺が見えなくなってるもんとかあると思うし。

2017年に入って、よく聞いた曲(前半戦)

年が明けたと思ったらもう4月も半ば。こうやって一年は一瞬で過ぎていくのだなとしみじみ。

昨年から、視野を広げて色んな曲を聞くようにした。見方も変わったし、今まで好きだった曲の新しい魅力や文脈が見えてきたように思える。

そんなわけで、最近よく聞いている曲を備忘録代わりに書き記しておく。

Young Thug, Travis Scott / Pick Up the Phone (Explicit) ft. Quavo

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ヒップホップやR&Bが楽しくなってきてから、洋楽を聞くことが楽しくなった。リズムを聞く、バックトラックの音一つ一つに気を配る。

「歌詞がわかんねーのに洋楽?」とか言われるけれど、そういうことじゃねえと思うんだよな。これ聞き取れるアメリカ人もいないだろ。

とにかく聞いていて気持ちよくなる、そういう曲がやっぱりヒットするようだ。

Harakiri For The Sky / The Traces We Leave

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激しさとメロディの同居、というのが今のラウドミュージックにおけるテーマだろう。メタルのみならず、激しさや勢いを重視する音楽は、いかにメロディを聞かせるかということに重点を置いているように思える。

そんな中でポストブラックメタルは今年も注目すべきジャンルだろう。過渡期というか、雨後の筍のごとく増えたアトモスブラックやブラックゲイズ。その次の段階を誰が開くのか。

メタルにおける中心が見えなくなりつつあるが、その分世界中に広く深く広がっている。やっぱ聞いてて楽しいし。

Kendrick Lamar / King Kunta

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俺にはまだ見えてないものも多い。

多くの音楽評論家が近年注目しているケンドリック・ラマー。その文脈に関してまだ全然つかみ切れていない。

聞けば、カッコいい。でもそれがなぜ時代の音楽なのか、なぜグラミーに多数ノミネートされつつ受賞できなかったのか。

今聞くことの意味とは何なのか。それはこれからも聞いていかなきゃ分からないんだろう。

新譜も出た。ゆっくり聞いて考えることが大事だ。

PassCode / MISS UNLIMITED

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アイドル戦国時代、なんて言い方も最早古い。

アイドルが面白い、ってのもすっかり定着した見方だ。尖った音楽性をアイドルでやるという面白さはすでに多くのグループが実践した。

これから残っていくのはその中でも本物だけだろう。

単に面白いだけ、ではないものが多分いっぱいあるし俺はまだ見つけてないんだろうな。

お嫁においで 2015 / 加山雄三 feat. PUNPEE

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日本のラップブーム。盛り上がるのはいいことだけれど、音源の評価もそれについてきてほしい。ラップおもしれー、即興スゲー、で終わっちゃったら寂しいもの。

日本でしか作れない世界観、日本人ならではの視点、日本語、そういう面白さが詰まった楽曲が溢れている。

歌番組も少なくなった。素敵な楽曲に出会うには今までと方法を少し変えなきゃいけない時代だ。

そこで出会った曲は大事にしたいな。ただ通過するだけじゃなく。

 

 

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まだまだ昨年の曲も聞き切れていない。

焦ることも無いんだろうが、今年もどんどん時間は過ぎていく。マイペースに、でもファストに物事を見るようにしないといけないと思う。