吐き捨て系日記

もう30になっちゃう男が考えを整理するためにブツクサ綴る、ほんとにただの日記です。

若者の○○離れ

俺はまだギリギリ20代なので若者だろうか

それは置いておいて、少し前から若者の○○離れというのはよく目にするようになった。

車や音楽にテレビ、酒やタバコ、風俗やギャンブル。


こうして並べると、そら離れても問題ないといえば確かにそうで、酒やタバコは飲まなきゃいけないもんじゃないし、都会に住んでれば車無くても困らないだろう。

合理的になった、とも言える。 


上の世代は「そんなんで何が楽しいの?」と言う。まあ若者は若者でネットなり旅行なり、新しい楽しみを持っているから別にいいじゃん、っていうだけの話で終わらせることも出来る。 

ただ、俺は正直言うと上にあげた、若者が離れてるとされるものを全部やっている。

何でだ、って言われたら「楽しいから」としか言えないんだが。


この差はなんだろうか。俺は若くないのか。考え方が合理的じゃないのか。
では、アニメやアイドルに大量消費するのは合理的なのか。 


と、考えているうちに自分なりに一つ回答が浮かんだ。 


若者が離れたのは上にあげたようなもの、それ自体では無いんじゃないか。
若者が離れたのは車や賭博それ自体じゃなく、「大人」なんじゃないか。「若者の大人離れ」


何で車やタバコに昔の人が憧れたか、それは大人がやっていたから。
不良がタバコや酒をやるのは他の奴より大人に近づきたいからだったのだろう。


大人はかつて憧れだった。だからみんな大人に近づこうとして様々な嗜好品、娯楽を通過していった。それがある種大人への通過儀礼になっていった。 


しかし、俺らの世代から見て「カッコいい大人」っていただろうか?ってことなんだろう。
生まれたときから不景気で、楽しそうにしている大人、カッコいい大人のイメージがあまり浮かばない。 


逆に、いい歳こいて悪ぶってるオッサン、若作りに必死で実態がゼロのおばさん、そういうような語られ方を目にしてきたような。

そんな、カッコよくない、憧れられない大人には近づきたくないだろう。酒やタバコが苦手、っていう人がいるのはもちろんだが、それ以上に「酒やタバコをやってる大人が嫌い」なのだ。


テレビが嫌いというより「テレビに出ている大人、テレビを作っている大人が嫌い」なんだ。 

そういう意味で、俺が若者離れが叫ばれるようなものを一通り通ってきたのは逆に、大人に対して憧れがあったんだろう。
何に憧れてたんだろうか?単に古い感性なのか、単なる古いもの好きのあまのじゃくなのか、はよくわからない。

そこは自分でもっと考えなきゃいけないとこなんだろうな。 


とはいえ、俺の世代はすでに若者というより大人だ。俺の下の世代は、俺という大人に対してどのような印象を抱くのだろうか?

もしかしたらだけど、同じように嫌われる大人になり、「若者のアニメ離れ」「若者のネット離れ」とか言いだしたりするんだろうか。


そうなったときに若者はどんな文化を愛好するようになるんだろう。
そして俺は大人になれているんだろうか。


ドラえもんの映画の主題歌で「少年期」という歌がある。そこで歌われている不安を感じている。