こち亀が少し前に連載を終了した。
こち亀の終わりというのは、何か一つの時代の終わり、昭和から平成への橋渡しの終わりを感じる。200巻という単行本の量は普通ではない。紛れもなく歴史に残る名作だろう。
が、
みんな大事なことを忘れてるんじゃないかという気がしてならない。
ドカベン ドリームトーナメント編(25): 少年チャンピオン・コミックス
- 作者: 水島新司
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2017/01/06
- メディア: コミック
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ドカベンドリームトーナメント編の最新刊が来年出るわけだ。そこで改めて思い返してみて凄まじい事実に気付いた。
ドカベン(中学高校編) 全48巻
大甲子園 全26巻
ドカベンスーパースターズ編 全45巻
そして、ドカベンドリームトーナメント編が25巻…
ドカベンサーガ、合計196巻という事実。数で比べてどっちが凄いとか言うのはあれだが、ずーっと同じ主人公で野球だけやっててこの量は異常だ。
そして作者の水島新司といえばもう一つの大長編がある。
あぶさん 全107巻。
最も長く連載されたスポーツ漫画として知られる。
この時点ですでに水島新司は合計303巻もの単行本をリリースしているわけだが、これに加えて野球狂の詩や球道くん、一球さんやらそこそこ長い連載作品をいくつも持ってたわけだ。
代表的なとこだけでもこんな感じ
男どアホウ甲子園 全26巻(1970~1975)
ドカベン 全48巻(1972~1981)
野球狂の詩 全17巻(1972~1977)
あぶさん 全107巻(1973~2014)
一球さん 全14巻(1975~1977)
球道くん 全19巻(1977~1981)
光の小次郎 全19巻(1981~1984)
ダントツ 全7巻(1982~1983)
大甲子園 全26巻(1983~1987)
極道くん 全14巻(1984~1986)
虹を呼ぶ男 全10巻(1987~1989)
ストッパー 全12巻(1988~1992)
おはようKジロー 全29巻(1990~1995)
ドカベン プロ野球編 全52巻(1995~2003)
野球狂の詩 平成編 全3巻(1997~2000)
新・野球狂の詩 全12巻(2000~2005)
ドカベン スーパースターズ編 全45巻(2004~2012)
ドカベン ドリームトーナメント編 全34巻(2012~2018)
しかも9割9分が野球作品。
ちなみにこれより上になると手塚治虫と石ノ森章太郎ぐらいしかいないだろう。
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- メディア: おもちゃ&ホビー
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漫画の神と漫画の王に並ぼうとしている水島新司。
連載作品をいくつも抱えながら草野球を続け、投手として200勝を達成するとかわけのわからない伝説を抱えるガチの野球好き。
スケールがデカすぎて途方に暮れるが、チャンピオンを開けば今日も、いつも通りの野球の面白さで「やっぱり山田はすごい」って話が展開されている。
改めて、この人すげえなあと思った次第です。
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前にも書いたけれど、一番のおすすめは「男どアホウ甲子園」です