具体的にどの炎上がってわけではないが、やはり炎上騒動を見ていると心が荒む。
それが例えば、自分が応援している芸能人などでなくてもだ。もちろん、犯罪行為やって非難されてる人を擁護する気もないのだが。
ただ、当事者間ですでに決着がついた事象について回りがひたすら薪をくべ続けるような状況になるともう辛い。そうなるともう目的が別になっている。
また、当事者同士が全く引かない状態で周りがドンドン加熱してくのも辛い。いい大人が「言った」「言わない」の応酬で「証拠がー」とか罵詈雑言をぶつけ合って最終的に、「暇なんですね(笑)」とか嫌味合戦になってるのはもう最悪。
見なきゃいい、ほっときゃいい。そりゃそうなんだけどさ。
単純に怖いんだよな。これ俺にも火の粉飛んでくるんじゃねえかって。俺は別に知識人や芸能人では無いけれど。
議論ならいいんだよ。「私はこういう理由でこう思います」「私はこういう理由でそうは思いません」「ではこうしましょう」で終わる話なら。そうじゃなくて、完全なる決着をつけるまで納得しない人ってのが結構いるということが怖い。
もちろん炎上でコメントしてる人のほとんどが野次馬、というか俺もそうなんだけど。ただ俺が野次馬のターゲットにならない、なんて保証はどこにもない。
立場の差こそあれど、やってることやられてることに差はない。意見や認識の齟齬があり、それが埋まらないままぶつかり合う。
周りも、いつの間にかぶつかり合うことを見る、それ自体が目的になる。
結局のところ炎上ってのは上手く言ったもんで、終わった後に何も残らない。前に進むわけでもないし、誰かの溜飲が下るわけでもない。いつの間にか燃えること自体が中心になって、大本の原因なんて誰も気にしなくなる。
嫌な思いをしたやつがいて、新たな勘違いや思い込みが産まれて、状況は何一つ好転しない。ただただ「人が大量にアクセスした」という事実だけが残る。焼野原が残るみたいな。
それを見て「ほら、人が来るでしょ!」なんて言われてもな。
まあそれでも、今日もどこかで誰かが燃える。
というか、メリットが無くたって人は怒るし、反対意見には一言いいたくなる。俺だって当事者になれば多分そうだろう。
怒ってる人に「怒るな!冷静になれ!」って部外者が言ったって無意味だし。「余計なこと言うな」って部外者から言われたら「お前こそ余計なこと言うな」と言いたくなるわな。
だから、炎上が無くなることは多分無いし、これからもあちこちで焼野原が産まれる。
出来ることなんて、今のうちに心を鍛えて「炎上なんかかんけーねえ!」ってなるか、燃えないようにこそこそ立ち回るだけなんだよなあ。
あーしんどい。