今年のサマーソニックのヘッドライナーでもあるカルヴィン・ハリス。
6月30日にリリースされた新アルバムが最高だったわけだが、果たしてフェスではどうなるんだろうか。
最近の洋楽の風潮としては、webで曲公開→PV公開→アルバム発売という感じ。
新曲来たぞ!ってみんなが一気に聞く時代だからこそ、小出しにするんだろうか。
このアルバムも、
フランク・オーシャン,Migosをフィーチャーした「Slide」から始まり、
Future,DJ Khalidをフィーチャーした「Rollin」、
そしてファレル、ケイティ・ペリー、ビッグショーンによる「Feels」と順に公開されてきた。
ビックリするのは、どれもこれも名曲だらけってこと。
個性豊かな、それこそ現代のポップシーンを代表するアーティストを網羅するような面々を揃えつつ、EDMだとかトロピカルハウスだとか、何かにカテゴライズされるどころかそれらを全て飲み込んでしまうような、もっとより大きな視点を持っているように思えた。
こんな「we are the world」みたいなことが年がら年中起こってるのが近年のラップ、ポップシーンなんだと思うと凄いよなあと。
こうやっていろんなものが「つながる」のはネット時代ならではなんだろうと思う。
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一方その頃へヴィメタルでは。
Mesarthimというオーストラリアのブラックメタルバンドが2曲で40分越えというアルバムを出していた。
このストリーミング時代にこのスタイルで行くのは凄い根性だと思う。
今年のメタルシーンは、この他にも良いアルバムがたくさんある。
TRUMPETING ECSTASY (トランペティング・エクスタシー: +4 bonus tracks)
- アーティスト: FULL OF HELL (フル・オブ・ヘル)
- 出版社/メーカー: Daymare Recordings
- 発売日: 2017/05/10
- メディア: CD
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- アーティスト: heaven in her arms (ヘヴン・イン・ハー・アームズ)
- 出版社/メーカー: Daymare Recordings
- 発売日: 2017/03/22
- メディア: CD
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まあ、挙げだせばキリが無いのだけれど。
やっぱ傾向として、ポストロックとかエレクトロとかアンビエントとか、メタル外からのアプローチが多い。
それに対して今更抵抗感出すのも違うように思っているし、むしろ大歓迎。
ちなみに最近若者に人気があるらしいポストブラックメタル。Ghost Bath筆頭になんて呼ばれているか。
「Hipstar Black Metal」ですよ。
聴けば分かるけど、超うるさいし激しいんですよね。
でもこれで「ヒップスターだこいつらは」って言われるんすよ。
要するに「メタル気取ってるけど、ただの真似野郎だね。」ってことです。
俺は普通に好きだし、メタルだと思ってるんでいいんだけどさ。
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ジャンル分けとか関係なく、「良い曲」「今」の集合体としてのポップがカルヴィン・ハリスのアルバム。
それに対して、メタルの今ってどこにあるんだろうか、と考えさせられた。
まあその一つがBABYMETALの、横断的というか包括的と言うか、そういうアプローチだったのかもしれないな。