吐き捨て系日記

もう30になっちゃう男が考えを整理するためにブツクサ綴る、ほんとにただの日記です。

例のサイトに思うこと

例のサイトってタイトルには書いたけれど、あれです「漫画村」のことです。
今更ぼかすのもアレだし。

で、その問題ってのはもう語りつくされているので蒸し返さないけど、やっぱ一漫画ファンとしても色々思うところはある。

その対策もあーだこーだ言ってるうちに、政府がサイト自体をブロッキングするべ、ってな話になったらしい。

mainichi.jp


で、これは憲法違反になるのかとか検閲の始まりだとかって議論もあるわけなんだけれど、俺はそことは別のとこが気になっている。


そもそも、漫画村もそうだしその他著作権を犯すようなデータをアップするサイト及びユーザーが「なぜアップするのか」、そして「なぜアップし続けることが出来るのか」ということ。


これも改めて言う必要無いかもなんだけど、「収入になるから」だよな。


youtubeに違法アップされたテレビ番組やラジオ、開いて見てみればスクロールバーには黄色い広告マークがズラリ。
エロ系のサイトに行けばそこら中を縦横無尽に動き回るバナー。


これらによって収入があるから、リスクを冒してでもアップし続ける奴が減らない。
もちろん、妙な親切心からアップする奴や、「うp神!」みたいな自己顕示欲で動くやつ、「データは自由だ!」みたいな過激派もいるんだろうけど。


また、漫画村には今はやりの仮想通貨のマイニングが仕込まれてたとか。
恐ろしい話だ。


ともかく、違法にアップすることが金になる、という仕組み自体が問題ではあり続ける。


結局、そこをなんとか整理しないと永遠にいたちごっこなんだと思うんよな。

急場しのぎにブロッキングしたところで、第二第三の漫画村は出てくるだろうし。youtubeに違法動画はアップされ続けるし、エロサイトにAVはアップされ続ける。


広告潰すとか、マイニングをブロックするとかだけでそりゃ違法サイトは大ダメージだよな。
Googleなりなんなりが、「著作権を犯したサイトには広告出さない」ってすればそれだけで。
まあそうなったら、「うちはどんなサイトにも広告貼ってOKやでー」ってな広告屋が出てきそうだけどさ。


ネットにおける収入って可能性がまだまだ広がりそうだけれど、「ネット収入に貴賎なし」はいつまでも続かねえっていうか、続けちゃいけない気がする。


ただそうなると、じゃあ誰がそれを判断すんだって問題があるんだよな。


ネットにおける広告収入ってのは多くのサイトや企業にとって生命線でもある。
そこで収入が確保できるから、俺らは多くのネットサービスを無料で楽しめてるようなとこはあるわけだ。
それこそspotifyのフリープランだって広告あるし。
youtuberだってまあ、広告収入があるからあんだけ頑張ってんだろうし。


少し前に2chまとめサイト2chが喧嘩した時、ねらーが取った攻撃手段の一つが「アドセンス剥がし」だ。
ひたすら広告主に通報しまくって広告を剥がすって方法。

これさ、違法サイトを通報して剥がすってのと同時に、普通のブログやyoutuberも「気に入らねえ」って攻撃の対象になりかねないんだよな。
それこそTwitterで気に入らねえ奴を通報しまくって凍結させたった、みたいなことちょっと前に流行ったし。


広告をお上の管理でどうこうやるのにも限界があるし、ユーザー主導で動くと際限なく対象が広がる。


Google様のご機嫌伺いしながらやるか、無法地帯になるかみたいな。


人気youtuberが年間数千万とか平気で稼ぐ産業に成長してる今、そこを今更規制なんてのは無理だろうし。
今やネットが盛り上がる=そこに金が動くってことに直結してくるわけだし、全員が善意とアマチュアリズムでコンテンツを発信していた時代にはもう戻れない。


だからっつって、はてなブログ含め多くのサービスにただ乗りしてる俺のような一ユーザーに何が出来る、何が言える、って突っ込まれたら黙るしかねえよな。
アドブロックしたからって何があるわけでもなし。

粛々と、正式なコンテンツに正式なアクセスと金を支払うことぐらいしか出来んのよな。

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(追記)

nlab.itmedia.co.jp


そういやこんな仕組みあったな。すっかり忘れてたぜ。
つーか今の今まで申請が通らなかったのかしてなかったのかどっちなんだ。

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(再追記)

なるほど…

日本の出版社も個別の作品で申請して各個通ってはいたが、今回は海外の会社がトップページに申請を出して通ったと。

これはいい前例が出来たってことでいいのかな。