吐き捨て系日記

もう30になっちゃう男が考えを整理するためにブツクサ綴る、ほんとにただの日記です。

最近聞いてる音楽 夏~9月まで

実家に帰省したり友達と遊んだり結婚式に出たり、仕事も忙しくて前ほど音楽あんま聞けてなかったな。
とはいえチェックは欠かさないようにしとこう。振り返りも。

Eminem / Kamikaze


言わずと知れたラップモンスター、エミネムがサプライズリリースしたアルバム。
ジャケットはビースティーボーイズのオマージュで、それに「カミカゼ」なんてタイトル付けた上に、歌詞の中で若手ラッパーディスりまくってるもんだからあちこちで賛否両論が巻き起こってるらしい。

まあラップの上手さは相変わらずだし全然聞けるんだけど、現代の音楽シーンの中でどうなのかって評価はまた別なんだろうな。
ピッチフォークは「世界が変わってるのにこいつは全然変わろうとしない」みたいな感じで酷評してたけど。

エミネムはこうじゃなきゃ!って甘い評価を下すのもよくないが、かといって空気を読めないオッサンと一蹴するのもなんか雑な感じもある。
スピードにのまれず、じっくり評価したいなあと個人的には思いますハイ。

The Lemon Twigs / Go To School


今時ここまで「ロック」としか言えない音楽やるバンドがおるんかよ、って驚いたのを覚えている。
デビューは確か2016年とかなので、まだ2年目とか。
それでこの完成度ってんだからすげえよな。

そこら中で口酸っぱく言われまくったせいか、日本の音楽ファンの間にも「今はヒップホップが世界的に売れてるらしい」という認識が定着しつつある。
その一方で「ロックはもうジジイしか聞いてない。終わった。」みたいなのを得意げに言うやつもチラホラ。

お前らはなんでそう極端なんだ。
頑張ってる若手はおるし、若いロックファンだっているだろうに。
まあ人の意見に文句言ってもしゃあないので、今頑張ってる良いバンドを応援する、これに尽きるわ。

Anaal Nathrakh


多分アルバムもそのうち出るんだけど、先行シングルが凄く良かった。
99年結成のベテランバンドなんだが、最近注目度が上がってきてるみたい。

デスメタルブラックメタルをベースに、インダストリアル、グラインドコア、エレクトロなんかの要素をガンガンに詰め込んだ超ハードなサウンドが今の時代とピッタリリンクした感じがある。

なんか巡り巡ってポストブラックの潮流と合流したような。あくまで俺の私見だけど。
バンド名がバンド名なので、中々口に出してオススメは出来ないんだけど、良いバンドです。

半田健人 / 生活


仮面ライダー555の主演で知られるイケメン俳優。
その一方、昭和歌謡や高層ビルのディープなオタクとしても知られている。

そんな半田健人の新譜。

まず録音環境が凄いっていう。絶妙な音質の悪さというかミキシングの上手さというか。
「あの頃の音」っぽいんだよなあ。

俺はオヤジの影響で昭和フォークなんかもよく聞くんだが、このアルバムはその辺の時代の空気感が何故か現代に再現されてるように思える。
テーマパークのように敢えて作った昭和っぽさ、ではなく。まさに「あの頃の生活」がそのまま切り取られているような。
まあ俺も当時をリアルタイムで過ごしたわけじゃねえんだけど。

生前の阿久悠に「やるな小僧」と言わしめた半田健人の本領が発揮されてると思う。

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他にもまあ、フジロックの配信で見て色んな意味で衝撃を受けたMac DeMarcoとか88 risingのアルバムとかネットで話題の崎山蒼志くんとか、色々と聞いてるけどとりあえずこんぐらいにしとく。

しっかし良い時代だよな。フジロックやらコーチェラやらウルトラジャパンがネットで生中継で無料で見れて、新譜はその日っていうかリリースの瞬間から聞ける。
ただ、この「便利さ」「良さ」にただただのまれてくと、生活とか思考までそっちに引っ張られちゃう気もしてるので。

あくまでマイペースはキープしつつ新しいもの付いていく、という矛盾したようなことを目指さなきゃっていうのが最近の目標です。