2018年も終わりってことで、今年聞いたメタルの中から良かったやつを20個ほどピックアップして紹介。
当初はポピュラー音楽全般でやろうとしたけど数が多すぎるし、順位も付けられねえなって思ったのでジャンルを絞りました。
あと「これメタルじゃねーだろ!」ってのも混じってますが、あくまで俺の主観でメタルの文脈で捉えられっかなってやつを入れただけなんであしからず。
あと、一個一個感想書いてっと年越しちゃうんでマジで一言だけにしといて、後からちょっとずつ書き足してきます。
どれもいいアルバムだと思うんで、とりあえず聞いてみてほしいな。
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Behemoth / I LOVED YOU AT YOUR DARKEST
今年のブラックはこれやなーって感じで。
曲のバリエーションもあるし、全体的にバランスが凄く良い。
聞いてて満足感がありました。
Zeal & Ardor / Stranger Fruit
何回オススメしてんねん、って感じなんですが。
やっぱポストブラックの新しい方向をガッツリ切り拓いたのはデカいと思う。
この先の世界が見てみたいなという。
個人的には今年ベストです。
MØL / Jord
友達に聞かせたら「デスボイスで歌うコールドプレイか」って評されたのは笑った。
でも分かるような気もする。
ポストブラックも過渡期というか、需要に対して正直供給過多なところもあり、差異が分かりにくいジャンルなのでポップセンスの差とかが大事になってくると思ってる。
Anaal Nathrakh / A New Kind of Horror
超うるさい。そこがいい。
ポップス界じゃ音数を減らしていかに低音ビートをじっくり聞かせるかっていうアプローチが行われているわけだが、その真逆を行ってる。
音の間を詰めまくって、常になんかしらの音がギャンギャン鳴ってる。
でもただうるさいわけじゃなくて、計算された気持ちいいうるささ、と俺は感じています。
YOB / Our Raw Heart
ブルース風味もあり、ドゥーム風味もあり。
ルーツを感じられるサウンドが良い。
ロックの延長線上としてのメタルというか。
Rivers of Nihil / Where Owls Know My Name
一発ネタじゃない、サックスを取り入れたプログレメタル。
突然ムーディなサックス入ってくると最初は面食らうんだけど、慣れてくると良いアクセントになってくる。
Sigh / Heil to Despair
和製ブラックの大御所。
やっぱ凄いわって思わせてくれる名盤。
明日の叙憬 / わたしと私だったもの
和製ポストブラック。
こういうバンド増えたらいいなあ。
Vampillia / Happiness Brouhgt by Endless Sorrow
今作はポストブラック風味が強いけど、バンドメンバーが多いことの強みがめっちゃ出てる感じがする。
ストリングスやサンプラーなんかもガンガン使ってめっちゃカッコいい。
いつ出るか分からんけど、VMOの新譜も楽しみだなあ。
High on Fire / Electric Messiah
グラミーにノミネートされててビックリしたぞ。
Wiegedood / Do Doden Hebben Het Goed Ⅲ
長尺の曲で、このテンションは凄い。
Deafheaven / Ordinary Corrupt Human Love
なんだかんだ言って、やっぱ期待されるだけあるバンドなんだなあって感じで。
Azusa / Heavy Yoke
名前で引かれた。
メンバーはすでにキャリアある人達ばかりだけど、寄せ集めって感じじゃなくてバンドとして良いな。
Al-Namrood / 10 Years of Resistance
前にも紹介したサウジアラビアのバンド。
こういうバンドも横並びで評価されるようになってほしい。
MANTAR / The Modern Art of Setting Ablaize
PVが不健康そうでいい。
速さとかテクニカルさに頼らず、バンドとしての色がしっかり出てる。
Hell To Pay / Bliss
ハードコア寄りのアプローチのバンド。
もはやノイズってレベルの轟音が気持ちいい。
Bonjour Tristesse / Yout Ultimate Urban Nightmare
これもポストブラックだろうか。
サウンドは割とクサめで聞きやすいのがイイネ。
Drudkh / They Often See Dreams About the Spring
暗黒ポストブラック。
Bliss Signal / Bliss Signal
DJ方面からのポストブラックへのアプローチ。
出てくるのは必然だとは思うけど、めっちゃいい。
エレクトロ方面でもGABBAとかってノリ方がメタルに近いような気がしてるんすよね。
聴き方としても同じようなラインで楽しめるんじゃないかなーと思ったり。
Judas Priest / Firepower
おじいちゃんがめっちゃ元気なのはメタルのいいところ。
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ポストブラック多めだけど、やっぱ聞いてて俺は今んとこ面白いので。
前にも書いたけど、ポストブラックってアプローチが似通ってきて差が見えにくいジャンルだとは思う。
そんな中でブラックミュージックやDJなんかからのアプローチがあってさらに可能性を見せてもらえたような。
メタル以外も「名盤だらけで選べねえ!」って音楽ファンからの嬉しい悲鳴が聞こえてくる豊作の年だったらしい。
ラップもポップスもエレクトロも。日本も海外のも聞いてて面白かったなあ、ってのが2018年の音楽に対する感想ですね。
あと数週間あるけど、今年の音楽をゆっくり聞き直して振り返りながら2019年を楽しみにして待っていよう。
ってわけで多分今年ラストの更新でした。
来年も細々とやってきます。