ようやく落ち着いたので触れていきます。
件の大炎上騒動はどこからどう触れてもアレだな、と一歩引いて見てたわけで。
アサシンクリードは本編作品なら全部やってるぐらいのファンではあるので、
もちろん今作も楽しみにはしてましたよ。
ただまあ、思うところが何も無いかっていうとそれもまた違っており。
というわけで、いったん全クリトロコンしてDLCを待ってる間に書いておこうと。
結局愚痴ばっかになってしまったので、その辺ご注意を。
俺が今作をやってて一番感じたのがここだった。
高所でのシンクロはいつも通り、そしてイーグルダイブも。
エアアサシンもある。
んだけども、何かこう、アサシンクリードから離れて行ってるなあという感覚があった。
シャドウズは基本的に現代編が無い。
たまーにアニムスっぽい場面が挿入されて思わせぶりな会話が差し込まれるぐらい。
前作ミラージュも現代編無かったんだけど、まあヴァルハラを補完する大型DLCだったらしいしそこは許容できてた。
ただ今作は完全に無い。
そこがまず一つ。
もう一つはSFな部分。
アサシンクリードって歴史に忠実な~みたいな語られ方をたまにしてて、それが例の炎上につながってる部分もあったんだけど、全然違うよなと個人的には思う。
歴史をベースにしつつ、そこに古代文明人が絡んで人類の存亡がーみたいな結構荒唐無稽な作品だよ。
そこで街のディテールとかがよくできてるってだけであって、歴史描写が正確ってのはファンでも思ってない。
ってところで今作は、そのSFな部分が皆無。
オリジンズだと砂漠のど真ん中に突然、明らかに不釣り合いなエジプトっぽくない遺跡が現れたり。
オデッセイも槍を強化する場所はシスの遺跡だった。
ヴァルハラはラストバトルが現代につながっていくような作りになっていた。
シャドウズはそういう古代文明とかが一切出てこない。
古墳も最後まで日本の古墳だし。
何より話の中心である「秘宝」
第一作からこの秘宝をめぐる話でもあるんだが、そのパワーとかが一切描かれない。
人を思いのままに操ったり、時には殺めたり、傷を瞬時に治したり。
そういうのが過去作はたいていあったんだけど、今作はずーっと箱の中に入ったままで、たまに開いて「おぉ…」って驚くだけ。
なもんだから、奈緒江が父の遺言だからって追っかけるのはともかく、百鬼衆やらテンプル騎士団が血眼になって探す理由がそんなに重く感じられない。
古代アサシンクリード、特にオデッセイだと古代人の血を引く主人公がスキルで超人的な技を披露したりもしてたが、今作そういうのも無し。
スキルも全体的に地味に感じた。
現代編が無いうえにSF要素も皆無ってことで、ほんとに戦国時代の忍者暗殺者プラス弥助を描きました、っていう単体作品っぽく見えてしまう。
UBIはアサシンクリードやめたいんかなあ?とすら思う。
ゲーム性とバトル
そんでバトルについて。
オリジンズからシステムが完全に別物になり、パリィとスキルで戦う、身もふたもない言い方すればソウルライクなバトルになった。
そんで装備を厳選強化してビルドして戦ってねみたいな。
カウンター無双なアサシンクリードが飽きられてたから、ってのもまあわかるんだけども。
そこに極めて厳しいレベル性。
3つもレベルが上の相手だとまともにダメージが入らないし、そもそも暗殺もできない。
オープンワールドだけどエリアごとにレベルが設定されてるから順番に回らなきゃいけない。
なんかこう、自由なのか縛りがきついのか、どっちつかずな印象はある。
ただそれでもオデッセイヴァルハラあたりは割と楽しんでた。
というのも、育ててけばかなり強いスキルももらえるし、レジェンド装備は効果が強力だったり、見た目も派手だったり、ミョルニルだロンギヌスだとほんとの伝説装備が手に入ったりして楽しかった。
先にも述べたが、シャドウズのスキルってそんなに強くない。
特に奈緒江。
一応戦闘中でも暗殺できまっせみたいなスキルあるんだけど、一人倒せるだけだし。
そもそも奈緒江の攻撃力ってどんなに鍛えても弥助の半分以下にしかならない。
弥助はある程度鍛えて装備整えればスキル無しでもバッサバッサ無双できるぐらいにはなるが、奈緒江は最初から最後までずっと対面戦闘が厳しい。
そんで装備も、伝説の〇〇を手に入れろとかもなく、城に行って侍大将倒したら宝箱から出てくる。
なんかこう、無いんか史実にも名前があった刀とかさ。
せっかく信長いたんだから童子切安綱とかが出てきてもいいんじゃないか、ゲームなんだし。
鎧も「伝説の侍の鎧」じゃないんだよ。
博物館にあるような鎧出してもよかったんじゃないのか。
それを弥助が着るなんて!ってプリプリする人がいるかもしれんけど、そんなもんこのゲーム昔っからだろ。
というわけで装備も何かぼんやりしてるし、スキルもぼんやりしてる。
なんでバトルがいまいち楽しくない。
いくら鍛えても強くなったぜ感が無い。
で、このダブル主人公システムも何かぼんやりしてる。
奈緒江はアサシンなので、パルクールできるし、鉤縄で高所にもスイスイいけて暗殺できる。でも対面戦闘は弱い。
弥助は侍なので対面戦闘は超強い。でも壁登れないし鈍足。
こういう分け方になってるんだが、普段弥助使う理由が全くない。
弥助限定の古墳とかミッションとか、家紋集めのために箱どかすぐらい。
城の壊せる壁も別に奈緒江で登れるし。
イベント戦闘でどっち使うか二択になる場面が何度かあるが、奈緒江のほうが大変。
暗殺はともかく、ボス戦はかなり時間かかるしめんどくさい。
弥助で暴れたほうが簡単。
で、警戒地域じゃなければどこにいようと、いつでも交代可能ってのもなんか雑というか。
ずっと一緒に行動してんのか?みたいな違和感がある。
ゲームだから、みたいなのとはまた違う感じ。
まあだからって隠れ家でしか交代できないとかだったらもっとストレスだっただろうけども。
ってことで、バトルもアクションもシステムも、なんかぼんやりかみ合ってない印象。
ストーリー
発売前から予想されてた通りのストーリーから一切逸れないまま終わった、そんな感じ。
天正伊賀の乱で里を焼かれ、父を殺された奈緒江、本能寺で主を失った弥助。
対照的な二人が、それぞれの仇を撃つために共闘し、その裏にいる百鬼衆とテンプル騎士団に挑む。
ここから一切ブレなかった。
テンプル騎士団の親玉を倒したら「我々の戦いはこれからだ!」で終わり。
これもすげえアッサリ終わった感。
というのもアサシンクリードって最終的に「この歴史が現代まで繋がってたんですよ!」が大オチみたいなとこあるんだけど、それが一切無いから。
で裏刀衆はその後どうなったん?とかもわからん。
ただ奈緒江と弥助はすっきりして終わった。そんだけ。
デズモンドとかレイラとかバシムとか、太陽フレアとかはもう描くのやめちゃうんか?
なんかそういう雰囲気すら感じられたけども。
弥助の話
で、弥助の話。
史実の人物が主人公です、弥助ですって聞いたときに「えっ?」って思ったのは正直な感想。
インタビューとかでどうしても弥助じゃなきゃ、みたいな話を製作者が延々してたけども。
そこまで執着するかね、とは思った。
架空の侍と忍者でもええやん、っていう。
それこそ、「物語上の必要性が無い性別や人種は出すな!」みたいな超差別的な考え方と根底が似てないか?とすら思う。
想定していた物語上都合のいい人種がたまたまこの時代に実在した、ってとこからスタートしてるわけだし。
弥助が実在してたか、すごい侍だったかみたいな論争はどうでもいいんだけども、その前の段階が個人的に気になっていた。
まとめ
全体まとめると、かなりぼんやりしてるとこが多かったなあと。
シリーズやってきたやつならではのめんどくさい視点なのかもしれんけども。
ただこのぼんやり感、弥助の炎上からの発売延期の過程で生まれたものなのかもしれないし、なんとも言えない。
かれこれ20年近く付き合ってきたシリーズなんだし、終わりまで見届けたいという気持ちはあるし、挑戦は応援したいよ。