吐き捨て系日記

もう30になっちゃう男が考えを整理するためにブツクサ綴る、ほんとにただの日記です。

あけました、おめでとう

2018年になりました。今年もやっていきましょう。

というわけで、今年の目標を箇条書き。

競馬で収支プラス

ライブ、フェスにいっぱい行こう

いい加減、転職の準備

デカめの旅行に行こう

具体的にどれがどう、ってのは実現してから書きます。

年末から年始にかけても、色々な出来事もありましたな。
そういうのも語りつくされてるから、俺が改めて言うことも特になく。

ただ、明るい話題ってのが年始の割に少なくない?という印象はある。
自分の周りぐらい楽しくしてえよな。

2017年に聞いた曲(年末)

年の瀬に嫌な話して終わるのもなんかアレだな、ってんでまた曲を紹介するだけして終わろう。

Ghostemane

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ラップ業界は相変わらず人材豊富。
ポストマローンやLil peepなどのブラックコミュニティ外のラッパーの台頭も目覚ましいが、そんな中で俺が気に入ったのがこのゴーストメイン。
メタルかハードコアかってなシャウトと高速ラップ。
インダストリアル風の雰囲気もあるトラック。そして全体を覆う暗い雰囲気。
暗めのラップ、グランジの雰囲気を持つラッパーが増えてきているらしいが、これもその一つなのだろう。

Scarf & the SuspenderS

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バンドスタイルのラップグループ。
フロントマンのScarfだが、実は結構前から知っていた。
というのも、俺が愛読していた雑誌「ファミ通waveDVD」に出たことがあるからなんだよな。

番組でカスタム筐体(ゲーセンにあるやつ)を作り、それを読者プレゼントするっつー太っ腹な企画があったんだが、それに当選したのが彼だった。
当時も仲間たちとラップをしていたが、時を経てこういった形で世に出てくるとは。
曲もカッコいいし、随所に挟み込まれる「昇竜烈破」などのワードにもにやりとさせられる。

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昔っからカッコいいじゃん。

Code Orange

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今年のグラミー賞「最優秀メタルパフォーマンス」にノミネートされた一曲。
グラミー賞のメタル冷遇は有名な話ではあるが、こういった楽曲が評価のテーブルに乗ること自体は良いことだと思う。
俺が思うメタルというジャンルの良さに、「変わらないものはずっと変わらないという頑固さと変わる時は極端なほど変わるふり幅」がある。
そういった意味で、変わっていこうとするこういったメタル勢が評価されるのは嬉しい。

Chthonic

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台湾のブラックメタルバンド。
アジアンテイストをふんだんに取り入れつつ、ブラックメタル(というよりフォークメタルとかの方が近いか)にまとめ上げたサウンド。
メンバーに国会議員がいたり、すげえ美女がいたり、まあそういうとこも気になるんだけどやっぱサウンドがカッコイイ。
台湾、中国、モンゴル辺りには結構こういうバンドいたりするので、来年もチェックを欠かさないようにしたい。

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来年も楽しく音楽探していきたいなあ。
あとライブももっと行きてえ。

いじられても別に美味しくは無い

「童貞いじり」ってのが話題になってますな。

発端となったセクハラ告発自体の存在感が薄れてんのは残念なので、それはそれでしっかり詰めろよ。

hagex.hatenadiary.jp


で突然自分の話をするけれど、俺は中学時代どちらかというといじられキャラだったように思う。
やれ「デブだ」「オタクだ」「エロだ」と。
俺もそれを甘んじて受けて、そのキャラを演じてたような部分もあったわけだが。

ただね、いじられてる方は別に楽しくないし、いじられたから何かいいことあったわけでも無いんだよな。


よくテレビの中で「美味しい」なんて言葉を見かける。
間違いを指摘されたり、出来ないことを責められたり、肝心なとこでミスったり。
そういうのがあった後に、「でも美味しい」みたいなオチになる。

これは、テレビにおける関係性の中での美味しさを指している。
ミスったり、いじられたりすることで露出が増え、存在感を示す。
それがそのままテレビ人としての収入などに直結する。

だから「美味しい」のだ。

その「美味しさ」をね、一般の中でやっても成り立たねえのよ。
俺は芸人じゃねえから、いじられキャラとして確立されても嬉しくもなんともないし。
金になるわけでもねえし。


ましてや、デブだ童貞だ、社会的にマイナスとされてる価値観を反転させて「だからいいんじゃん」みたいな感じでいじられるなんてもっての外でさ。
俺だって痩せたいしモテたいし、レッテルなんか貼られたくはない。

もう名指しで言うけどはあちゅうの童貞いじりってのは「童貞は可愛い」「童貞は純粋」みたいな感じじゃん。押し付けられたこれらの、一見プラスに見えるいじりは更なる地獄でしかないのよ。

「お前そのままでいろよ」ってことじゃん。離れる理由すら奪われるわけじゃん。
そして、「自虐」という最後の武器すらも失ってしまうんですよ。

童貞を愛玩動物にしたところで、それは居場所でもなんでもないし誰も救われない。
童貞ブームだ?人のコンプレックスをブーム呼ばわりすんなよ。
コンプレックスの捉え方も、程度も、人によって異なる。
いじったってケロっとしてるやつもいれば、自殺するほど悩むやつだっている。
それを一緒くたにして「いじる」から問題なんだよ。

 

一般社会の中における「いじられキャラ」ってのは苦肉の策なんだよ。
基本的には強い奴から押し付けられるものだし、自分からいじられる側に回るなんてのはもう屈辱以外の何物でもない。

意識的にやってんのもタチが悪いが、無意識にやってるとしたらなお悪質だ。
「いじる側」と「いじられる側」という空気を読み取る力が強いんでしょう。
強者としての経験で身に着くものなのかな。


一度振り返ってみろ。その「いじり」は誰のためだ。
その「いじり」によって誰が得をした。


ていうか根本から言えばさ、酒の席でもねえのに「セックスしたか、してないか」みたいな話を延々してんじゃねえよって話で。
下品なんだよ。

スターウォーズ/最後のジェダイ(2017)※ネタバレあり

starwars.disney.co.jp

スターウォーズサーガの最新作。

前作「フォースの覚醒」から始まる新たな物語。

IMAXで視聴してきました。
作品以外で気になったのは、上映前に流れるCMかな。

アンジュルムの新曲のCMがガッツリ流れてビックリしたぞ。


前作「フォースの覚醒」は新シリーズの幕開けとして一定の評価は得たものの、「ファン向けのノスタルジーが過ぎる」という指摘も多かった。

俺は結構楽しめた口だが、友人は「フォースを感じない」との一言で切って捨てていた。
賛否はあれど、今後どう転んでいくか、そこが注目されていた。

そんな中で今作です。以下ネタバレ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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神話との決別

今作で終始言われ続けること、それは「過去を捨て去る」ということ。
暗黒の手が入っていたとはいえ、カイロ・レンを闇に堕とすきっかけを作ったことを後悔し続けるルーク。自身の親、出自について固執するレイ。英雄の息子であり、伝説のジェダイ一族の血を引くことに悩み、自ら伝説になろうとするカイロ・レン。

彼らは、みな過去に悩まされ続ける。

ルークは過去から決別するため、ジェダイの教えが記された書物を焼き払おうとする(手を下したのはヨーダだが)。カイロ・レンは自らを鍛えたスノークを殺害し、自身が頂点に立つ。レイは自分が特別な存在で無いことを自覚し、それでも戦うことを決意する。

過去あるいは神話から自分を解き放ち、そうして彼らは先へ進むことを選ぶ、そういう話だったように思える。

そしてその神話とは、過去のスターウォーズ自身でもある。

「選ばれしもの」が目覚め、悪と戦い、銀河を救う。

その再生産の輪から離れようということ。ヨーダ曰く、「カビの生えた」ものからの脱却。

「過去からの~」というと、前回書いた記事とも重なる部分がある。
「昔は糞だったわ」と急に言い出して腐す、そういう態度を俺は指摘した。
今作にそういった空気を感じた人もいるようだ。過去に対するリスペクトが無いと。

ただ、過去へのリスペクトは前作で散々やったじゃねえか、という気もしている。それを踏まえて、俺はこっちに行くよ、という態度。
過去を無に帰した、とは思わんけどな。

ルークはジェダイを腐すわりに、後生大事に教典を取って置いたりしていたわけだ。
そういうことじゃねえだろと。
大事なのは、過去を受け継ぎ先へ進むことであって、残しておくことではない。
いつまでも昔の話してんなよ、ってえことだと俺は受け取った。


あと登場人物の動機がわからん、という意見も多い。
個人的には、

レイ…親もおらず、ただ淡々と生き続けていた中で生まれたアイデンティティにすがろうとする。
カイロ・レン…生まれながら与えられた過剰なアイデンティティからの逃避
ルーク…自身のアイデンティティを全う出来なかった後悔
フィン…レイと同じ悩みを抱えているが、何も持っていないことに対するコンプレックス

という風に感じている。

「らしさ」との決別

実際に見るとわかるが、今作の反乱軍は終始グダグダだ。行った作戦が何一つ成功していない。
冒頭の爆撃戦、デストロイヤーからの逃亡、基地での籠城作戦。全てが失敗している。
スターウォーズ、ということで俺らが見てきたのはその逆だ。

イムリミットギリギリで敵の中枢を爆破して敵に大ダメージを与える。
エースパイロットが敵に突っ込み、デススターを撃破。
帝国の目を盗んで逃げおおせる。

そういうものをずっと見てきた。
今回もそうだろう、と思ったものは全て裏切られる。

エースは余計な事しかしないし、司令官は融通が利かずに逃げようとするし、タイムリミットはあっさり迎えるし、秘密作戦はバレバレだ。

これは、悪い言い方をすれば「逆張り」と突っ込むことも出来る。
メタ的に、お約束を裏切るという行為。

正直ストレスは貯まる。


でも、そこまでしなければ、リセットは出来なかったんだろう。
誰もが期待する「らしさ」、前段で述べた「神話」、そこから抜け出す。
それを「逃げ」と断ずることも出来るだろうが、俺はそうは言いたくない。

上手くは言えないが、ガンダムシリーズで似たような経験をしたことがあるから。
アムロとシャア」「ニュータイプ」の物語でしかなかったガンダムと、そこから脱却するために戦ってきた作品群を知っているから。

ラスト付近、基地からの脱出をする際に、自分に指示を仰ぐ目線を送る部下にレイアが言う。

「なぜ私を見るの?」

そう、もう主役はスカイウォーカーじゃない。それを受け入れなきゃならない。
物語は先へ進んだ。

評価

面白いことに、評論も真っ二つに割れている。

アメリカの評価サイト「ロッテントマト」では評論家の評価が90%を超える一方、観客評価は50%台だ。
映画評論家の町山智浩氏は鑑賞後Twitterで激賞し、ラッパーの宇多丸氏はラジオで酷評した。
その他、ファンの評価も極端に真っ二つだ。

ここまで乖離するか、ってぐらい評価が二分している。

で、どっちかに立ってどっちかを腐すような行為が一番醜いのでそういうのはやめような。

「こんなもんを褒めるのはスターウォーズファンでは無い!」
「真のスターウォーズファンなら褒めるべきだ!」

多分、そういうもんからも脱却したかったんじゃないのか。

劇中、デストロイヤーの鍵を破るために雇われた男が言っていた。

「世の中は裏表がある。どっちかに寄るな。気楽に生きろ」

うろ覚えだけど。

俺は…

で、俺は結局どうなのか。

前段にも少し書いたけど、映画的なツッコミポイントは多い。

あまりに作戦グダグダじゃね?
キャラクターの移動がシーンごとに繋がって無くね?
レイアの浮遊シーン面白すぎない?
紫のおばさんがさすがに融通きかなすぎじゃね?
ていかローズとフィンが恋愛する必要あった?

とかある。

ただね、そうは言っても面白かったという感想が最初に出てしまった。

レイとレンの共闘、ルークが一人でファーストオーダーの前に立つシーン、ルークが逝くシーン、夜空を見上げる少年。

これらのシーンで俺は「スターウォーズだ!」と思えた。

っていうか、リアルタイムで最初に見たのがエピソード1だったりするから、別にどれが良い悪いってのもあんま無いんだよな。

アナキン世代の作品ってボロカス叩かれてるけどさ。

「お前はスターウォーズを分かってない!映画を分かってない!」とか言われそうだけどさ。
俺にとっちゃこっちの方がスターウォーズなんよ。

昔の俺に正直に。

何度か話題に出してるAmazonプライムの番組『有田と週刊プロレスと』
相変わらず楽しく見ているんだが、その第2シーズン19回。

その回はいわゆる「高田vsヒクソン」のお話。

言い換えれば「プロレスと総合格闘技」。

ゲストのビビる大木は表紙を見た瞬間「これはよくないな~。これを語るのはよくない。」と声を上げる。
シーズン1で、「安生道場破り失敗」の回に出たケンドーコバヤシも同じようなことを言ってたのが印象的だ。

ま、内容は実際に見てくれって感じなんですが、俺がしたいのはそことは別の話。

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ふらりと番組の感想を見に2ch(今は5chなのか?)を訪れた。

デリケートな話題ではあるものの、思い出話で古くからのプヲタから最近のファンから、大いに盛り上がっていた。
そんな中で目に留まった、ぐっと来た書き込みがあった。
無断転載ってことになると色々めんどくさそうなので要約すると、

俺は当時から台本アリって分かってたよw。とかいうよりも「いやー当時はマジでガチだと思ってた」と正直に言えるプロレスヲタでありたい

という感じ。

プロレスの幻想が打ち砕かれた瞬間、というテーマだからこそ出てきた書き込みだと思う。
ヤオガチ論争は置いておくが、この姿勢は凄く大事だよなあと。

よく考えたら、何であんなもんにハマってたのかわからん

とか言い出すのってズルくね?ってこと。


熱中してたものからふと離れると、急激に冷めてしまうことは誰にだってあると思うんすよ。
ただね、自分が好きだったものを後から否定すんのは、当時の自分も否定することになるし、過去にあったその現象や文化自体も歪めてしまうんじゃないかって。


人も社会も変わってくもんだけどさ、変わることと過去を無かったことにするのはイコールじゃないないじゃん、と。

っていうか考えを変えるってことが凄い悪いことだと思われてる節があるんだよな。
だから、「俺は当時から考えが一貫している」というポーズを取ろうとしてしまうのかもしれん。


あるいは、過去を全否定してしまうみたいな。
昔の俺は間違ってました!すみません!って。
その「間違ってた」ってのも今の時代、今の年齢の価値観であってさ…


そういう人々の考えが積み重なると、文化や現象の認識も大きく変わってくる。

プロレスの話に戻せば、「当時から台本アリって分かってるやつはいっぱいいたよ」みたいな。
嘘こけ、映像を見る限りとてもそうは思えない熱狂っぷりだぞ。


一方で、「やっぱ昔が最高だわー」ってな具合で今現在を腐し続けるやつってのも相当厄介なんだけれど、それはまた別の話。

まとめると、カッコつけて昔の自分を貶めちゃうのは逆にカッコ悪いな、と思った次第です。
つーか、中学生の自分も今の自分もそんなに変わらんと思うしな。
開き直るわけではなく、昔の自分は自分、今の自分は自分でしっかり向き合わないといかんなと。

「俺は○○が一番カッコいいと思って追っかけていた。」

それの何が悪いんだよって話で。

 


まあ、例えばそれで誰かを傷つけてたってんならまた話は変わってくるんだけどさ。
それはそれとして、今の自分がケジメ付けるしかない。清算は出来ても過去は消せないからな。