吐き捨て系日記

もう30になっちゃう男が考えを整理するためにブツクサ綴る、ほんとにただの日記です。

龍が如く8、とりあえずのクリア感想

龍が如く8、クリアしました。
さすがに1週間も経ってないので細かいネタバレ等はせず雑感だけ。

ゲーム面

龍が如く7からストレートに進化、ボリュームアップしていた。

特にバトル面、移動が自由になったことで
・敵のバックを取ってバックアタックで大ダメージ
・味方の近くに寄って連携、回復を狙う
・敵の配置に合わせて移動し、多くを巻き込めるように範囲攻撃を行う

などの戦略性が増している。
ただやはり敵のモーションや行動が長く感じる部分があり、戦闘を続けていると少々ダレる部分も。HPがやたら多いのは前作同様。
極技も一部強力なものに偏りがち。
特に炎の矢(名前忘れた)はサムライの初期スキルなのに最終決戦まで有効でずっとこれ使ってた。


新要素のドンドコ島は超ボリュームで何度でもずっと遊べる出来。
さすがにイベントは有限だが、DIYした建物等をどう配置するかはいくらでも遊びようがある。

スジモンバトルは思ったより単純だが、スジモン集めや育成には割と時間がかかるのでこちらもボリュームは満足。


街に関しては、新マップのハワイ。
単純に見た目が新鮮で楽しい。まあやることは神室町や異人町とそんな変わってるわけではないのだが。
相変わらず麻雀やなんかは出来るし。

ただクレイジーデリバリー等のアクティビティもあり、まだ見れてない部分も多そう。
ジャッジシリーズのスケボーに変わるセグウェイ的な乗り物もありがたい。


コラボ面では相変わらず有名人が多く登場するが、中でも驚いたのはアフター6ジャンクションとのコラボ。
両MCがゲーム中に登場するだけでなく、龍が如く世界におけるアト6を制作し、スマホやたまり場のジュークボックスで聞くことが出来る。
これがかなりクオリティが高く、よく知る番組なのに世界観は龍が如くという奇妙な体験が出来る。
これも全10回でかなりボリュームがあるので、2周目ドンドコ島やるときはこれかけながら作業しよう。

これ以外にも細かいパロディが多数盛り込まれており、それらを探すだけでも面白い。

ストーリー面

第1章がいきなり「白日」と、井口理が所属するking gnuの曲名で始まることから分かる通り、章のタイトルは全て曲のタイトルで構成されている。
昭和の名曲からロックから比較的最近のものまで、ストーリー展開とちゃんと合ってる曲名ばかり選んでるのが凄いなと思った。


社会復帰したはずの一番が再び無職に。そして一度死んだことにしたはずの桐生が再び表舞台に。

この一番と桐生のダブル主人公制で進んでいく。
場所はストーリーに合わせて随時移動するが、基本的に一番がハワイ、桐生が日本という形になり、仲間もそれに合わせて固定されていく。

そして新キャラのトミーと千歳。
人気歌手の井口理が演じるトミーは、軽い面もあるがどこか影がある。
千歳はやたら有能だが、その裏に隠された意図を秘めている感じ。

どちらも良いキャラだとは思うのだが、トミーはハワイ在住ということもあり、ナンバや紗栄子のようなレギュラー化が行われるのか微妙なところか。

あとは山井豊。ハワイで活動する謎の極道なのだが、これが思いのほか良いキャラだった。
クセの強い性格だが、一方で行動原理が一貫しており、敵として時には戦友としてとても印象に残る。


で、なぜ7で解散したはずのヤクザが再び動き出したのか、ハワイに眠る謎とは、といった感じで話が進んでいくが、
トータルのストーリーとしては桐生の比重が、特に後半になると多くなっていく。

PVでも明かされている通り、桐生はガンを患っており余命が長くない。
それを踏まえた思い出巡り、エンディングノートの作成が桐生には存在している。
今までのシリーズに登場したキャラクターが再登場したり、各地の思い出ポイントで過去を振り返ったりして桐生というキャラクターの総括を行っていく。
で、エンディングも桐生一馬で終わっていく。

一方春日は、自身の出生のもう一つの謎、母親について迫っていくのだが、ここが案外アッサリというか。
出会うのは割と簡単に出会えるし、そこに隠された秘密がってわけでもない。

むしろ荒川の秘密の方が大事で、ラストを終えて感じるのは「荒川、お前がケジメつけとけや!」という気持ち。


ストーリー展開の中で重要な要素を担う存在として、ネットで人気を博す暴露系Vtuberがいる。
こういったストーリーに登場する、いわゆるネットの民やそれに踊らされる民衆というのは大抵極めて愚かに描かれる。
正直それに対して思うところはあったのだが、実際のところ現実の方が酷いなと思えるような事例が昨今多くて、むしろゲームに登場する人らの方が物わかり良いやんけと感じることすらあった。


最終的には「桐生一馬」という存在が何を目指すのか選び取るわけだが、
その際の声優さんの演技はすさまじかった。

足掛け20年近く続いてきた桐生一馬の集大成、と言えるような凄みのある演技だったと思う。

まとめ

もちろん気になる部分はあるし、ストーリーでここはどうなってんだ?とかはあるんだけど、ゲームとしては満足度がかなり高い作品だったと思う。

前作7では、アクションからRPGへの転換という新鮮さがあったわけだが、今回はそれの正当進化。
と同時に、正式な「桐生一馬の終わり」が描かれた作品でもある。

主人公を交代したが、まだ圧倒的な存在感を放っていた桐生一馬を本当に終わらせる。
そのための作品だった。
8に先んじて発売された外伝と併せて、ここまでやってようやく終わらせられたというべきか。

だからやってる最中に「あれ春日は?」「また主人公桐生?」ってなる場面も多いというか。

そこをどう評価するかは人による部分もあると思うが、ここから先が真の「新しい龍が如く」になるとすれば、個人的には好意的に評価したい。