吐き捨て系日記

もう30になっちゃう男が考えを整理するためにブツクサ綴る、ほんとにただの日記です。

Youtubeを掘ってる時に思うこと

Youtubeを掘るってのは相変わらずやってるわけですが、そこで思ったこと。


海外の動画を見ていくときに、やっぱり字幕があると無いとじゃ大違い。
字幕機能無しの動画も多いんだけど、英語圏だと自動生成の字幕が入ってるものが結構ある。
ヨーロッパも割と多いな。


それを翻訳機能で訳せば100%とは言わないまでも、60%ぐらいは内容が理解できる。
タイトルも、大抵の場合英語版タイトルが設定されてるから英語で検索すれば見つけることは出来る。

全く馴染みが無くて手掛かりゼロの動画でも、検索の時にちょっとGoogle翻訳噛ませれば見つけることは可能。

インドとかの動画だと再生数バカ多いけど字幕無いのが結構ある。
これはもう国内だけで凄まじい再生数稼げちゃうからわざわざやる必要が無いってのもあるんだろう。


一方、「外国語」としての日本語は、日本の動画はどうなんだろうな?ってこと。
例えば日本のトップYoutuberであるHIKAKIN。

彼の動画には一応自動生成の日本語字幕が入ってる。
がしかし、起動してみれば日本人なら一目瞭然。意味不明な字幕しか出てこない。


これはもう言語の問題だからどうしようもないのかもしれないが、日本語の口語表現を理解するのは今のところかなり難しいらしい。

主語省略したり方言が混じったり文法崩しまくったりしても、日本語って会話が成り立っちゃうもんな。
それを機械が聞き取る、訳すってのはかなり大変なんだろう。

また日本語の特徴として、語尾や人称の選び方によって文章に多くのニュアンスを含ませる、というのがある。
一人称が「俺」と「私」では発話者の印象が大きく変わる。でも訳すとしたら「I」以外使いようが無い。
また、「~なんです」「~なんだよね」「~なんすよ」と語尾を変えると、これもまた大きくニュアンスが変わる。
これらのニュアンスまで正確に訳すのはかなり至難の業だろう。

そんなわけで、海外の人がYoutubeで日本語の動画を見る時の「字幕」、これはかなり高い障壁になってると思う。
一部のミュージシャンやYoutuber、企業等のオフィシャルだと自前で字幕を設定してる人もいるにはいる。


最近だとオリラジ中田の動画。
大きな反響を呼んだ政治解説動画シリーズの韓国編と香港編にはそれぞれその国の字幕が付き、言語を切り替えるとタイトルも翻訳版が表示されるようになっている。

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彼の場合、オンラインサロンのバックアップがあるからこういう動きもしやすいのかもな。


ただこの部分は、日本のコンテンツ提供者が自主的にどんどんやってかなきゃいけないポイントなんだろう。
好きなやつは勝手に見るだろって感じで置いといても、そもそも検索に引っかからなきゃ海外の人にとっては存在してないも同じ。

俺がいくらyoutubeを見続けたとしても、日本語ベースで見てる限り知らん言語の動画に偶然たどり着くっていう可能性は極めて低い。
自分からわざわざ「○○の音楽を調べてみよう!」ってやらない限りは。

そんでもって、何とかたどり着けたとしてもいざ再生したら何言ってるか分かんねえ。
音楽や、動きを見るアニメとかならいいかもしれないが喋りが分からんっていうのは厳しい。


最近ストリーミング解禁する日本の人気歌手も増えてきたけど、あれもただ英語圏向けにタイトルとかローマ字にしただけで置いといてもダメだと思うんだよな。
結局「日本の音楽聞いてみよう」っていう奇特なやつがチョロっと聞きに来るぐらいで。


それこそ「メタル」っていう大枠に入ってるベビメタを始めとしたメタル勢とか、一ジャンルとして確立している「アニメ」っていう枠だからこそ聞かれるアニソン、それ以外はピコ太郎的な形で誰かが見つけて拡散するって形じゃないと中々広まっていかないと思う。

これは言語とはまた別で、どうパッケージングしていくかっていう問題ではあるのだけれど。


別にいいじゃないここが盛り上がってれば!

って開き直り方でもいいのかもしれんけどさ、でもやっぱ世界中で同じコンテンツを共有して楽しめる時代なんだし、可能性を広げといて損はないと思うんだよな。

そっちの方が多分楽しい。