吐き捨て系日記

もう30になっちゃう男が考えを整理するためにブツクサ綴る、ほんとにただの日記です。

2019年、個人的によかった楽曲10選ぐらい

12月中にやっとけよって感じですが、やらないよりはいいってことで。


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No Buses / Party Old Man

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日本のガレージロックバンドNo Buses。
「ロックは終わりだから。今はラップだから。」ってな感じのことをおじさん達も次々口にするようになってきた昨今。
でもそれってロックがチャート的な上位にいなくなったというだけであって、今でも新しいバンド、新しいアプローチは産まれている。
なんか鬼の首取ったように「いまだにロックww」とか言うのも違うじゃん。
お前らが好きだったのは「売れている音楽としてのロック」だったのか?

そんなことを思いながら聞いてました。
このバンドもめっちゃカッコいいじゃんね。

「ガレージ」って括ることが出来るのかもしれないが、これを「今」聞けたってことに何か嬉しさを感じる。

人間椅子 / 無常のスキャット

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日本を代表するメタルバンド人間椅子
デビューから30年以上経った現在も精力的に活動を行っているが、最近風向きが変わった感じがある。

上に貼ったPV、他の人間椅子のPVと比べても突出して再生数が多い。
色々追っかけてみると、どうやら海外youtuberの間でリアクション動画のネタとしてバズったっぽい。

リアクション動画っていうとちょっと身構えてしまうが、別に笑ったりバカにしたりってんじゃなくて、普通に聞いて「いいねこれ」って感じ。
単になんか流行ってるから聞いてみよう、とか大げさにリアクションしてるだけってのもあるだろうけど、露出が増えてることには変わりない。

前にも書いたが、結局日本の音楽なりコンテンツっていかに「見つけてもらうか」ってことなんだろうなって。
そんで見つけられた上で評価されるだけのクオリティがあるから広がっていくんだろう。

ベテランが進化し続ける姿はやっぱカッコいい。

Poppy / Scary Mask ft.FEVER 333

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ジャンル的には何って言いづらい。可愛い系ラウドポップスメタルというか、色んな要素が混在しているアーティスト。
一曲の中でクリーン、デスボイス、ラップが目まぐるしく入れ替わる。
それを一人のシンガーが歌い分けるって凄いし、それでいてイメージが統一されてるのも驚き。


これどこで知ったかっていうと、プロレス。

アメリWWEのNXTに所属している紫雷イオがヒールターン(悪役への転向)を行った際の入場曲に使われている。

 

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プロレスの入場曲ってのはそのレスラーのイメージ、ステレオタイプみたいなもんが反映される。
アメリカの団体における日本人レスラーの入場曲がこれ、というのにも当然色んな意味合いが含まれてるんだろう。
それはそれで一記事出来そうなテーマなのでここでは一旦置いておく。

それにしても、プロレスの入場曲でこういうテイストってのはやっぱ日本のプロレスとは大きく違うとこだよなあ。

 DA PUMP / 小さな会釈


U.S.Aの大ヒットによって再びメインストリームに帰ってきたDA PUMPのシングルB面。
U.S.A以降、何かと○○ダンスって感じで面白振り付けとちょいダサフレーズばかり求められてる感じでなんか切ないなあというところ。

やっぱISSAは抜群に歌が良いし、面白ダンス軍団として消費されるばかりでなくボーカルダンスグループとしてしっかり評価されてほしいよな。

良い曲だもんやっぱ。

KIRINJI / Almond Eyes feat. 鎮座DOPENESS

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ラップとポップス、ロック等のクロスオーバーがもっと進めばいいなあ、と思ってったとこにこの曲。
これでいいんだよこれで!って感じ。

日本には良いバンドも良いラッパーもいる。
それが上手いこと出会えば最高の曲が出来上がる、ってことを証明してくれた。

THE邦楽、ってトラックに日本語ラップが乗っかる。
欧米基準がーとかそういうの置いといてまずそこだろ、ってこと。

逮捕されちゃったのは残念。

Ozzy Osbourne / Straight to Hell

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メタル界の高齢化問題はよく言われるんだけれど、それもしょうがないなあという部分もある。
メタル第一世代のオジーがいまだに精力的に活動し、新譜出してんだもんな。

加えて、ポスト・マローンのアルバムに参加したりとメタルの枠にとらわれず新しいことにもチャレンジしてる。
誰がどう聞いても「オジー」でありつつ、それでいて過去の「オジー」に囚われない新しい魅力が見出されている。
形式的にヘヴィであることが必ずしもメタル、オジーと≠ってこと。
ディストーション効かせて高速ビートしとけばメタルだー!って全部喜んでちゃあいかんなってこと。

枠にこだわってんのはもう一部のバンドと、頑固なファンだけなんだろうな実際。

メタルほど世界各地にシーンがあるジャンルも無いと思うので、もっと開いていくと楽しいことになると思うんですよねホント。

Full of Hell / Armory of Obsidian Glass

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ジーから見れば若手だが、もう10年選手のFull Of Hell。
ブチ切れグラインドコアバンドだが、裏のメロディセンスも良くて聞いてて心地がいい。

やっぱメタルってメロディなんだなあとか改めて思ったりする。
デスとかブラックでも良いバンドってふっと聞こえてくるベースラインやギターの旋律が美しい。

高速ブラストビートやデスボイスを主役にして語りがちだけれど、大事なのはそこなんだろうなと個人的には思いつつ色々ディグってます。

KOHH / I Want a Billion feat. Taka

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時間の流れに呑まれて忘れてたがこれって今年の楽曲だったんだな。
日本を代表するラッパーKOHHと、ONE OK ROCKのTakaのフィーチャリングとかドリームタッグじゃん。
ハンセンブロディぐらいの無敵タッグじゃん。

メテオラぐらいのリンキンパークのような雰囲気がありつつ、それぞれの魅力が感じられるバランスの良さ。
声の相性がいいんだろうか。

通しで凄く良いアルバムだった。機会があったらライブにも行ってみたい。

Juice=Juice / 『ひとりで生きられそう』ってそれってねえ褒めているの?

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なげえタイトルだな!

それは置いといて、今年のアイドル楽曲の中ではこれが好きだったな。
ホントはBEYOOOOOONDSの元年バンジージャンプ貼ろうかなと思ったけどPVもサブスクも無かったので。

グループアイドルはメインがいて他がサブってタイプか、全員が歌割り持つタイプがあるがJuice=Juiceは後者。

全員歌が上手いし、ユニゾンも気持ちいい。
そんでもって歌詞の雰囲気に合わせた物悲しさ含みつつもも力強い表現が見事にマッチしてる感じ。

新しいジャンルがーとか挑戦的な表現がーってのも楽しいんだけど、ど真ん中歌謡ポップスってのもやっぱいいじゃん。

配信解禁された歌手たち

今年は日本の大物歌手たちのストリーミング配信が多く解禁された。

サザンオールスターズ

L'Arc-en-Ciel

平井堅

星野源

スピッツ

etc...

それら聞いてて思うのは、「知った気になってた」アーティストが多かったなってこと。
有名なシングル、それもサビぐらいしか知らないのになんとなく「このアーティストは知ってる」って顔してたなあと。

一曲、一アルバム通しで聞けばその印象は全然違うし、今まで知らなかった良さがどれだけあったのかということに気付かされる。
音楽語るには聞いてナンボだよな。当たり前だけど。

そんで、やっぱストリーミング配信ってのはリスナーにとっては嬉しいことだらけなので、簡単に「もっと解禁しろー」って言いたくなっちゃう。
でもそっから利益出そうってなると、それこそアメリカみたいに新曲が数千万再生されたりしないと中々ビジネスって感じにならんのも素人なりに分かる。

まあでも流れは止まらんと思うしな。
spotifyがいきなり死ぬってことも考えられんし。死にそうになったらどっかが拾うだろうし。

ともあれ、ファンとして聞くことがアーティストに正しく還元されることを祈るだけです。
ライブも行くしグッズも買うしよ。

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振り返ってて思ったが、もう昨年の年頭のこととか忘れてんだよな。
年齢のせいってのもあるだろうけど、単純に触れる楽曲やその他映画等のコンテンツが増えたから、一つ一つをしっかり見直し、自分の中に定着させなきゃ。
ただ超高速で過ぎ去るものを見送ってるだけだと後に何も残らんものな。