メタラーは3つに分けられる。
速さを求めるやつ
自虐芸に生きるやつ
フィンランド語を読めるやつ
あいつは…
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自虐芸とか卑屈芸に逃げるのは嫌だなあ、と思いながらメタルファンやってます。
今年もメタルは良いアルバム続々出てるんで、興味持ったら聞いてみてください。
Zeal & Ardor
何回も取りあげてるけど、俺の中で今一番アツいバンド。
様々な音楽性をとりこんで、ブラックメタル&ゴスペルで味付けした独自サウンド。
アルバムはホント聴きごたえ抜群。
月並みな言い方だが、メタルにあんまり興味なかったり、あんま好きじゃないなって人にも聞いてほしい。
インタビュー読んでて驚いたんだけど、こういうスタイルになったのはアメリカの匿名掲示板4chanが切っ掛けらしい。
フロントメンバーのManuelがスレを建てて、
「2つのジャンルを組み合わせてなんか新しい音楽やりたいんだけど、いいのある?」
↓
「黒人か?だったらブラックメタルとブラックミュージックでやってみろよ」
↓
「頭来た。やってやるぜ」
こんな感じらしい。煽る方も大概ひでえけど、それを受けてすげえ音楽作っちゃうのも凄いな。
Deafheaven
ニューエイジメタルバンドの中では知名度高い方。
前作から大分空いたが、いよいよ来月アルバムが出るらしい。
リードシングルが二曲出てるが、どちらも10分越え。
ストリーミング時代、3分前後の曲が増えるよーみたいに言われてる中でこのスタイル。
合う合わないはあるかもしれないが、ストリーミングでもやり方変えないってのも一つの在り方だもんな。
サウンドはDeafheavenの真骨頂であるブラックメタル+シューゲイザーを前面に押し出した感じ。
暴虐デスボイスとか激しいビートがシューゲイザーサウンドによって化学反応を起こし、繊細さを含んだ慟哭に聞こえてくるという、ポストブラックお家芸が炸裂している。
At the Gates
スウェーデンのベテランバンド。
90年代に活躍するも一度解散。
2007年に再結成して現在に至る。
4年ぶりのアルバムはレビューサイトでも軒並み高評価。
いわゆるメロディックデスメタルを超高レベルでまとめた感じ。
彼らに限らずだが、ベテランバンドほどサウンドが激しくなるみたいなのはメタルあるあるの一つ。
Rivers of Nihil
アメリカのプログレッシブ/テクニカルデスメタルバンド。
一聴していただければわかるが、メタルでは聞き慣れない楽器が全編にわたって使われている。
メタルと思って聞いてると「え?その楽器!?」みたいな感じになる。
でも一発ネタではなく、完全に楽曲の一部として機能しているのが凄い。
ジャズとかフュージョンからメタル、みたいなアプローチって結構あるんだよな。
ドラマーにもジャズ出身の人多かったりするし。
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良いもんは良いもの、ってことで勧めておくことが大事よな。
メタルファンの振る舞いでメタル自体が嫌われたら最悪だしね。