吐き捨て系日記

もう30になっちゃう男が考えを整理するためにブツクサ綴る、ほんとにただの日記です。

俺が大好きな1998年のアニメ

物心ついたときからアニメ見るのは好きだったし、今でも新作はある程度チェックしている。
で、ブログ書いたり友達と語るにあたって過去のアニメの思い出なんかを振り返ると、不思議なことに俺が好きな作品が「1998年」に集中していることに気付いた。

つーことでちょいと列挙してみようと思う。

全作品はwikiの以下カテゴリからどうぞ。

Category:1998年のテレビアニメ - Wikipedia


セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん

1月6日~4月3日 全48話 TBS系列


出たよ。
90年代末の「ギャグマンガ」の流れを変えた作品。

不条理なボケとツッコミ、シュールな世界観、時折入る時事ネタ。
これと『幕張』が俺の2大ギャグマンガだ。

アニメとしては番組のミニコーナーみたいな感じで放映されていたが、そのおかげでテンポ良く見れていたような記憶がある。

あとはOPにおけるペニシリンのロマンス。
ゴリゴリのV系ギャグマンガのOPにすることで、それ自体がギャグになってしまうという演出。

昔のギャグマンガを今読むと寒い、みたいなことはあると思う。
実際今もウケるかって言われたら分からんけど、存在自体は知っててほしい作品だよなあ。

星方武侠アウトロースター

 1月8日~6月25日 全26話 テレビ東京

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宇宙を舞台に便利屋のジーンが相棒の美女と大暴れするSFアニメ。
こういう言い方あるのか知らんけど、「ハーレムヒーロー」って感じか。
様々なタイプの女の子と一緒に敵と戦ったりロマンスしたり。

あと宇宙船バトルがドッグファイトじゃなくてアームを使った格闘戦っていうのが斬新。
主人公の銃が「古式銃」っていうレア武器ってのも子供心をくすぐる。

アウトロー、みたいな設定は最近めっぽう少なくなった。
時代ごとのヒーロー像みたいなもんも移り変わっていくんだ。
あと女の子像ってのも。
このころのアニメヒロインは露出がやたら多かったりボンキュッボンが甚だしかったり、今感覚だと問題視されそうだ。

ロードス島戦記-英雄騎士伝-

 4月1日~9月30日 全27話 テレビ東京


 言わずと知れた名作ラノベのアニメ化なわけですが、このアニメ版は原作ファンからあまり評判が良くないらしい。
オリジナル展開や子供向けコーナー、本編の作画なんかが原因だとか。

とはいいつつ、その子供向けコーナーとかにホイホイ釣られてた子供がまさに俺なわけで。
坂本真綾による曲、そして超クオリティ高い映像、オープニングだけで俺はやられちまっていた。

実際、評判が悪かった作品ってのにも楽しんでた人はいたんやでってことは、どっか心の隅に置いておいてほしい。

serial experiments lain

 7月6日~9月28日 全13話 テレビ東京

 好きだった、ってタイトルではあるんだけど俺は当時この作品を3話ほど見た結果、怖すぎて見るの辞めてしまった。
ある意味トラウマ作品。

大人になってからやっとこさ全部見たわけだけど。
現代ネット社会を予言していた、と評されるほどの世界設定が見事。

だがそれ以上に、不安をそのまま描き出したような背景画やキャラクターの造形なんかが印象深い。
嗄れ声のED曲とかも。

思い出深く、忘れられない作品の一つ。

ガサラキ

 10月4日~3月28日 全28話 テレビ東京

EMOTION the Best ガサラキ DVD-BOX

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 はっきり言うけど、当時の俺は内容全く理解できてなかった。

ただ、TAのメカニカルなデザインと機能美、オリエンタルな能のイメージや政治劇の雰囲気だけで楽しんでた。
見返して気づいたが、凄まじい魅力に溢れつつも同じくらい粗も目立つ作品だなと。

でも唯一無二の作品なんだよなあ。
朝やってたから見やすかったってのもあるけど。

 ブレンパワード

 4月8日~11月11日 全26話 WOWOW

EMOTION the Best ブレンパワードDVD-BOX

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 当時のWOWOWにはノンスクランブル枠っていう、加入して無くても見れる時間帯があったんすよ。
そこで放送されたアニメ、しかもこれが最初じゃなかったっけ?


監督は『機動戦士ガンダム』の富野由悠季
俺はボンボン派だったので、当然チェックしていた。

ただまあ、富野節の極みともいえる独特のセリフ回しと概念のやり取り。
当時の俺は言葉のまま受け取ってたけど、今の感覚だと分かりにくいとこもある。
でも本来は、見たまんまってのがベストなのかもしれない。


瞬間移動して戦うロボットって初めてだったし、デザインも好きだったので結構楽しんでた記憶がある。
ただ録画失敗もかなりしたので、エピソードは飛び飛びなんだよなあ。

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以上、代表的なとこを上げた。

これ以外にも『遊戯王』『カウボーイビバップ』『守護月天!』『彼氏彼女の事情』『サイレントメビウス』『ロストユニバース』と色んな作品があった。

名作として語り継がれてたり、知る人ぞ知る作品として伝えられてたり、ダメなものとして伝えられてたり、今への残り方もまた様々。

だが、当時小学校高学年の俺はどれも楽しんでたんだよな。
まあ好きな作品が多かった、というより俺自身がアニメを楽しむ態勢に入ってた、ってのもあるかもしれない。
後はまあ、それぞれの作品の評価は別として、俺の少年時代のアニメ体験それ自体は思い出なので大事にしたい。



1998年、時は世紀末。
今見返すと、アニメ界もある種曲がり角を迎えていたのかなっていう感じのラインナップに思える。
この後、00年代に入ってアニメ業界は急速に売り上げや注目度を伸ばし、ハルヒあたりでネット文化のブレイクと共に一気に世の中に広がっていく。
その前夜、ある種の成熟を見せつつあったような、そんな感じ。


で、上にもチョロっと書いたが、今の感覚で見てどうか、ってのはまた別の話ではある。
それこそ表現がモラル的にどうかとか、単純な技術的な話とか。
でも当時は当時として、見たということをキッチリ残しておくことは大事だと思う。
過度に飾り立てて「黄金期だった」とか言い出したり、「今から見るとクソ」とか貶すんじゃなくてな。


小学生の俺が背伸びして頑張って見ていた、そんな日々のお話でした。