吐き捨て系日記

もう30になっちゃう男が考えを整理するためにブツクサ綴る、ほんとにただの日記です。

【PS4】龍が如く7~光と闇の行方~ クリア感想

 


これまた今さらクリアしました。

ステイホームの中で龍が如くシリーズにハマり、ジャッジシリーズに移っていった中、高い評判は聞きつつも敬遠していた本作。
まあやらず嫌いもよくないということでこの度プレイ。

結論から言うと、その高い評判ってのも納得の一作でした。


てなわけで感じた諸所を残しておきます。
発売から数年経ってますが一応ネタバレ注意ということで。







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概観

何といっても「龍が如くがコマンドRPGに?」という衝撃。

ド派手かつ荒唐無稽ななアクションが売りだった龍が如くシリーズをここまで大きく路線変更するというのは、驚いたと同時に戸惑いも大きかった。

アクションゲームとしての部分はジャッジシリーズに引き継がれたわけだが、20年近く続いてきたブランドをここまで変えるというのはやはり凄い。

そして主人公。

桐生一馬というアイコンを退場させ、新たな主役を作る。
そのためには「キムタク」レベルのアイコン性が必要なんだろうな、ということを以前書いた。

今作では春日一番という完全新規のキャラクターを主役据えている。
これがいかに勇気がいることか、というのは想像に難く無い。


これらの不安要素を、本作はしっかり克服していると個人的には思う。

もちろん完璧か?と言われれば言いたいこともあるが、しっかりRPGとして面白く、主人公も主人公として「龍が如く」を動かしていった。

ストーリー

桐生一馬が既にキャリアを積んだ伝説の極道であるのに対し、春日一番はそれほど大きくない組の下っ端。
そしてそれもすぐに失い、地位も名誉も仲間も何も持たない男としてホームレスから再スタートすることになる。

ここから成り上がっていく、仲間を集めていく、というストーリー構成がとても爽やかで印象が良い。
RPGというゲーム性ともマッチしている。

仲間たちも脛に傷を持ちつつも、各々の信念や行動原理がしっかりしており、「仲間」として愛着がわきやすい。

そして、極道の終焉、政治とヤクザ、グレーゾーンな人々という龍が如くならではのテーマを中心にしつつ、それらを現代的に解釈、そしてコインロッカーベイビーを絡めたミステリー性、荒川と一番の親子愛など多様なテーマが上手く一本のストーリーに結実している。


繰り返しになるが、とても爽やかなストーリーだった。
妙な捻くれや照れが無く、真っすぐにテーマと向き合い、描く姿勢。

「勇者」に憧れる一番というキャラクターも相まって、これぞJRPGと思わせてくれた。

バトル

所謂コマンドRPG
そこに相手との位置関係などを絡めたバトルシステムを採用している。

また、ドラクエ的なジョブチェンジによって様々なスキルを覚えていくことが出来る。
ジョブを変えても受け継がれるスキルやステータスもあるので、いくつものジョブを経験することで隙の無いキャラクター育成が可能になっている。

弱点属性なども設定されており、それを上手く突くことで有利になるなど、ペルソナシリーズからの影響も見える。

ただペルソナと比べると属性も少なく、こちらの攻撃を選ぶ自由度が薄いというか。
例えば多くの敵の弱点となり得る電撃だが、電撃スキルを覚えられるのは一部のジョブのみで、且つ受け継げるのは1種のみ。

なので取りあえずそれ覚えたらそれだけ連発するみたいな形になりがち。

逆にこちら側は弱点を突かれてピンチみたいなことには余り陥らないので、敵の弱点を突けるスキルを継承したら後は個別の強技ゴリ押しみたいなパターンが多かったかな。

強い敵、というのもいないわけでは無いが、大抵理不尽なぐらい攻撃力が高かったり即死技を連発してくるみたいなもの。
戦闘システムを上手く活かして戦う、という感じでは無かったように思える。


位置合わせに関しても自由に動けるわけではないので、範囲攻撃で多数に攻撃しよう、ってのも成功するかどうかは運でしかない。
戦闘する場所にもよるが、基本やたら距離を取るので攻撃の度に近づいたり離れたり、というのもテンポを悪くしている。

RPGなのでレベル上げって要素もあるのだが、固定で高経験値の敵が沸くスポットが定期的にあるのでよっぽど縛ろうとしない限り困ることは無い。
まあ他のRPGのように行けるエリアが徐々に増える、って形では無いのでしょうがないと言えばしょうがないのかもしれないが。

アドベンチャー

ここは過去の龍が如くと同様。

街中でサブクエストを受けたり、プレイスポットで遊んだり、飲食店で食事したり。

会社経営という要素が加わり、物件の買収や投資などを行っていくことで大きな利益を得られるようになる。

ここに関しては良くも悪くも変わってないかなという。

やって得られるアイテムの中に強力なものは確かにあるが、別になくてもそんなに困らないバランスなので、クリアは必須では無い。

ただせっかくやるならもうちょっといい報酬があっても良かったんじゃ、という気も。
結局高い金払えば店売りでカバー出来ちゃう、となったら最初からやる気にならんし。

感想

当初の不安などどこ吹く風、完全新規シリーズとしてしっかり面白かった。
ただ、大事になってくるのはこの後なんだろうなという。

しっかり成り上がった一番を、次回作で再び一からにするにはどうしたらいいのか。
仲間たちはどうするのか。

ジャッジシリーズも同様の課題に直面しているわけだが、人気シリーズとしてここから更に大きくなっていくためには避けられない壁でもある。

マンネリから脱却できるか、「いつもの龍が如く」を続けていくのか。

生みの親である名越氏が退社したというニュースもあるが、日本のゲームシーンをけん引するタイトルの一つとして今後の発展を期待しています。

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エラそうに色々書いてしまったが、やっぱ好きなシリーズなので長く続いてほしいなと。

【PS4】ロストジャッジメント、クリア感想

 

ロストジャッジメント、クリアしました。
本編及びユースドラマも最後まで完走。


というわけで感想など。

リリースから数か月経ったので人名等もハッキリ書き直したネタバレ全開バージョンです。

ストーリー

本編

本作はジャッジアイズの続編。
そこがまずポイント。

前作ジャッジアイズは神室町で起きた事件を通して、主人公八神及びその周辺の人々の「過去」を清算していく物語だった。

八神がなぜ探偵になったのか、海藤がなぜヤクザを辞めたのか、杉浦の正体、東が隠している事実。

一つの事件に複雑に絡み合ったそれぞれの因縁、後悔を一つずつ解きほぐし、彼らが八神の仲間として立ち上がるという構成になっていた。

そして八神自身も、弁護士として、そして探偵として、自身の過去に決着をつけつつ真実に向き合う。

このストーリー構成は見事だったと思う。


そして本作、八神及び周辺の人々は既にその過去から解き放たれている。
そんな彼らが再び集結し、事件に挑んでいく。

そこでどのような舞台を用意するのかというのがロストジャッジメントに問われていたポイントだ。

そこで据えられたのが「いじめ」というテーマ。


いじめ調査に駆り出された八神達は、そこで様々ないじめの現場、被害に出くわす。
そしてそれらの裏側に巨大な陰謀が渦巻いていることに気付く、というのが主な流れ。


ぶっちゃけ、政治家の名前が出てきた時点で陰謀の存在には気付いてしまった。
こいつが陰謀の核なんだろうな、という。

問題は、その陰謀といじめを繋ぐ存在にして物語の全ての元凶とも言える人物。
桑名仁の行動原理にある。

動機自体は理解が出来るものの、その行動はあまりに狂気的だし、情状酌量の余地があるとは思えなかった。


「法で裁けない人間を裁く」という原理をもって、八神達に対する「もう一つの正義」として立ちはだかるわけだが、それにしては個人の能力や影響力が余りに大きすぎる。
その過去や年齢設定から考えると超人的すぎる設定じゃなかろうか。
30まで普通の教師で、そっから裏社会で便利屋として頭角を現すってちょっとなあ。


そしてそこに立ち向かう八神達だが、中盤で起こった澤先生殺人事件を事件究明の動機の中心として主体的に動くようになっていく。

裏を返せば、その事件が無かったら八神達はここまで深く事件に首を突っ込むことも無かったかもしれない。

言い換えれば、八神達を動かすために起こった事件、犠牲であったとも言える。

前述したように、八神達はそもそもこの事件に関して縁もゆかりも無い。
前作のように前向きに取り組んでいくには動機が無さすぎる。

龍が如くであれば、「東城会が大変で…」「遥が大変で…」ということにすれば、桐生を動かす理由作りはある意味簡単だった。

それに対しジャッジシリーズの八神達は1作目で因縁を全て消化してしまっている。
加えて、組織のしがらみ等には全くかかわりの無い気ままな探偵業。
それ故、単なる依頼というだけで彼らが命を懸けてまで動く理由を生み出すのは中々難しい。


桑名の余りに狂気的な行動、そこに向き合わされるために生み出された犠牲。
この構成は正直腹落ちがしないというか、物語の都合で作り出された悲しい状況のように思えて少し残念だった。

前作における八神のトラウマの一つ、その再現をまた見せられているような。
だからこそ八神は見過ごせなかったし、最後までこだわったとも言えるのだが、桑名に「くどい」と言われるぐらい澤先生連呼するのはちょっとやりすぎなような。


そしてもう一つの巨悪、公安についても。
陰謀自体の存在が明かされるのが唐突というか。

例えば前作であれば老人殺害事件がそのまま認知症治療薬とそこに渦巻く陰謀に繋がっていくという流れなので、繋がりが自然だった。


今作では楠本自身がいじめ事件の被害者の一人ということだが、その楠本の大臣としての都合と、いじめ事件自体がが直接繋がっていない。

実は楠本には税金絡みで云々という説明が行われるが、その話も非常に唐突で「いじめは…?」という印象を受けた。

光石研演じる江原の「警察官である」というバックボーンも特にいじめには関係無かった。

つまり、いじめにまつわる事件と政治にまつわる陰謀、これらが繋がったのがホントに偶然でしかない。
たまたまいじめ被害にあった少年の親が大物政治家だった、故に政治的陰謀に巻き込まれた、という構図。
終盤で「悪い偶然が重なりすぎた」といった独白を桑名が行うが、ホントにその通り。


で、その繋がりを作ってしまった桑名が「もう一つの正義」を名乗ってるもんだから、個人的に共感や理解は難しくなってしまった。
狂気に基づいた独善的な行動を繰り返し、結果状況がひたすら悪化していく中で「俺は正義だ」と言われてもなあという。
八神に「こいつは自分のケツを拭く気が無い」と看破されていたが、それもホントそう。
自暴自棄になって大暴れしてるだけじゃねえかと。


ただ、物語当初から言われていた「いじめとは群れの裏切り者を排除する行為である」という構造に沿えば、公安の行為自体が「いじめ」であるという見方も出来る。
公安の連中は終始「秩序を保つ」ということを行動原理として語っていた。
そこからはみ出ようとする人間=楠本大臣に対する粛清、つまりいじめ。
そこに声を上げるファーストペンギンが八神であり、仲間たちであったと。

ただそうなった場合でも、二つの事件を結び付けてしまった桑名の行為はやはり納得はしにくい。
その行為を「ファーストペンギンである」とは評価出来ないなあ。

結果として巨悪は裁かれることになり、いじめを行っていた高校生たちはいじめを見過ごさず声をあげるようになった、という結末にはなっているわけだけれど。


インタビューの中でラストの扱いはスタッフ間でも揉めた、というのを見た。
確かにそうだろうな、という。

前作は全てを解決一件落着した後、日常の探偵に戻ってスッキリとしたエンディングを迎えた。
今作はそのラストの扱いもあり、スッキリとしたエンディングには至っていない。そこが正直大分気になった。

前作以上に「物語の都合」で起こる事態が多かったように感じた。


あと、前作の綾部と今作の江原。
被疑者として法廷に立ち八神の弁護を受ける二人だが、なぜか共通してその後の顛末というかフォローが一切ない。

彼らの裁判を通して裏の真実を暴きラスボスに相対するというのが共通する流れなのだが、当の本人らがその後どうなったのか。
せめて八神と事後の挨拶やなんかあっても良かったんじゃないのか。
せっかく有名俳優使ってるんだし。

ユースドラマ

今作の目玉の一つ。

ボリュームはかなり多く、ミニゲームクリアを主体とした構成なので時間も結構かかる。

高校生の非行の裏で暗躍する存在を暴く、というのがメインの構成であり、その過程で彼らの悩みに八神が向き合い、解決していく。

それぞれのストーリーはそこまで深刻でも無く、本編がかなり陰鬱とした展開なので非常にカラっと爽やかな印象を受ける。

ただ、ボリュームにかなり差がある。

序盤から関わるダンス部は練習→大会の過程で何度もダンスゲームを行い、衣装やダンス教本を集める必要があるし、異人町のあちこちに出かけてイベントをこなす必要がある。
難易度自体は高くない。

ロボット部も練習試合→大会と流れは同じだが、ロボット用のパーツを作るには大量の素材が必要になってくるため、勝利報酬のためにトレーニング戦を何度も行ったり街を歩き回って素材を集める作業が不可欠。
必要となる素材に偏りがあるので、延々同じ相手をボコる感じになってたのは少し残念。
後半になると結構強い敵もいるので、改造無しでクリアするのはほぼ不可能だろう。


暴走族も雑魚戦→ボス戦でひたすら同じ戦いを繰り返す。
難易度は高くないものの、バイクの改造は各部位に一段階のみなので、ロボット部と比べてこちらが出来ることが少ない。
敵の攻撃や攻略法も最初っから最後まで基本的に同じで、ただ後半になればなるほど時間がかかるという感じ。

ボクシングはスパーリング→決戦を繰り返していく。
スキル購入やパラメータ育成があるものの、敵のガードが後半に行けば行くほど固くなり、カウンターを狙うかバーストゴリ押しで殴りまくるかの二択になってくる。
上下の打ち分け等面白いシステムなのだが、それをフルに活かす機会はあまりないように思えた。


それ以外の部活に関しては難易度の低いミニゲームを数回こなすだけでクリアになってしまう。
eスポーツ部ではバーチャ5をやらされるが、どのキャラでもP連打してれば勝てるぐらいの難易度。
スケボーもトリックは自分でどうこう出来ないので、ジャンプ台とレールに向かって滑るだけでクリアできる。

カジノに至っては負け確イベント見たら後は一回勝つだけで終わり。
彼女作りとも連携しているガールズバーもひたすら通うぐらい。


最終的な顛末は、正直これ前作でも見たよな?って展開だった。

扱いとしてはサブクエスト集なので、本編と一瞬しか関わらないのも少し残念。
彼らはずっと部室なりに籠りっぱなしなので、街中で出会ったりクリアによって校内の様子が変わっていくなどの変化も無い。

もうちょい、「やりきったなあ」というのが見た目に現れてくれたら嬉しかった。

サブクエス

前述したように、その大半がユースドラマに含まれたため街中で遭遇するサブクエストや探偵への依頼自体は少なくなった。

その多くもチュートリアル的なもの。取りあえずミニゲーム一回遊んでもらうとかそういうのがほとんど。

彼女クエストは好感度アップ→クエストを何回かこなすと彼女になる、という流れ。
この好感度上げが中々めんどくさい。
雑談が一番楽に上げられるが、雑談用のワードは街中で収集する必要があり、一度使ったらおしまい。
プレゼントは特に好みとかも無いが微々たる上昇率だし、ミニゲームをこなすのが一番大きく上がる。
しかしそれぞれの彼女で行えるミニゲームは2種ずつなので、結局同じのを何度も繰り替えすことになる。

彼女になると、街中でヘルプに入ってくれることがあるが、それ以外の要素が極めて薄い。
一緒にちょっとミニゲームするか、過去の会話を振り返るか。
カラオケなどが無いため、一緒にすることがそのくらいしか無い。

龍が如くのようにちょっとお色気要素入れるわけにもいかないので、そうなっちゃうのかな。
告白シーンはいい感じなんだけど。

ゲームプレイ

バトル

戦闘はかなり改善され、スピーディーかつ爽快感のある操作が行える。
新スタイルの流は雑魚戦でかなり使い勝手がよく、受け流しやサレンダーの活用であっという間に雑魚を制圧出来る。

前作ではひたすら逃げるしかなかった強敵のイモータルアタックも全スタイル共通で返し技が用意されており、アグレッシブに戦っていくことが出来る。

相変わらずスーパーアーマーで突っ込んで来たり、技後の残心を狙ってくるのはストレスではあるが、装備の存在などトータル差し引きでバトル自体は楽しくなったと思う。

探偵

ティールやクライミングが追加されたが、どちらもほぼ一本道。
コイン投げや絞め落としなども決まったポイントで決まったようにしか行えない。

登る場所も正解ルートが一つだけ。

チェイスなども合わせると前作以上にローラーコースター型というか、決まったところで決まったことをしている、という感覚に陥りやすい。

潜入場所が選べるとか、クライミングか開錠か選べるとか。もうちょっと自由度があったらよかったなあと。

集音機、電波探知機、探偵犬も使う場所が限定的で、街中のアイテム集め以外だとほとんど出番が無い。
ドローンに関してはほぼ九十九しか操作してないし。

尾行などの回数も減っており、要素自体は増えたがやることは減ったという印象。

街遊び

全体数は増えている。

前作の飲食店は最初に多少ポイントが貰えるだけで有用性が低かったが、今作ではドロップアイテムや拾える素材の質が向上するなどの効果を得ることが出来る。

ネコミュニケーションはエサを二回与えるだけで一匹の好感度はマックスになる。
しかし、どのネコと交流できるかはランダムなようで、結果として何度もネコの溜まり場に訪れて、既に好感度マックスになったネコを撫でる作業を繰り返すことになる。

街中でのスケボーは移動手段以上の意味合いは特にない。
レールを滑っても特にポイントが貰えるわけでも無く、スケボー用コインを拾うぐらい。
ダッシュボタン長押しという性質上、意図せぬところで暴発したりすることも多い。
暴発したからどう、ってわけではないのだが若干ストレスを感じるポイントだった。

ユースドラマが追加された影響か、街中で出会うサブクエストや探偵への依頼は激減している。

リス探しは得られるアイテムに強力な物が多いのでモチベーションは得やすい。
その一方で電波探知機による探査はポイントを見つけるのが難しく、常にビープ音が鳴っているため結構耳障り。

ドローンレースは途中だが、今のところ前作と難易度がそんなに変わってないように感じる。
この感じだとコンプはちょっとキツイなあ。

VRすごろくは競争相手が追加されたことでプレイのテンポが悪くなっている。
VRシューティングは派手な見た目で面白いが、アイテム購入でゴリ押し出来るのがバランスとしてどうか。

総評

前作で物足りないなあと思った部分を改善しつつ新たな要素を多数追加した本作。
龍が如くがコマンドRPG方向へ転換したことを受け、シリーズ作品として如くスタジオのアクションRPG方面をこれから担っていくための一歩目にあたる。

個人的には、相変わらず惜しいというか。
面白い所とゲーム的にタルい所が近くに同居している。

今回はそれに加えてストーリーの部分でも少し不満を感じた。

このシリーズというか、八神隆行というキャラクター自体は好きだし今後どのように広がっていくのかとても楽しみにしている。
今作はその、シリーズを広げていくための第一歩として戦った結果だと思う。

そういう意味で、様々な新要素を追加した意図や意思は存分に感じられたからこそ、期待に対する物足りなさを覚えたのもまた事実。

とはいえ、面白いゲームであることは間違いないので、僕は今後も楽しみにしてるし買ってくと思います。

ロストジャッジメント体験版のレビュー、と最近の話

,ジャッジアイズのレビューから3ヵ月も放置してたら続編の体験版が来てしまった。

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前作から2年ちょっと、待望の続編が発売される。

先日体験版が配信され、カッスカスになるまでやりこんでみたので雑感を記録しておく。

ゲームシステム

戦闘

「流」という。相手の攻撃を受け流し、武装解除させたりカウンターを食らわせたりすることが出来るスタイルが追加された。
体験版ではまだ使えなかったものの、一部能力をヘルプから確認することが出来た。

・相手の攻撃に合わせてガードすることで武装解除が行える。
・相手を「恐れ」状態にすることで体力を無視してサレンダー(降参)させることが出来る

など。

従来の円舞と一閃にも調整が入っていた。

特に円舞は「舞空」というスキルが追加されている。
その場からフワっと浮き上がることで攻撃を躱したり、空中から攻撃を加えるなど戦闘のスタイルそのものが大きく変わってくる重要スキル。

一閃はまだ発剄が解放されていないので保留。
ただ全体的に円舞の方が一閃よりスキルアップに必要なポイントが低めに設定されている。

戦闘回数自体が少なかったが、攻撃のテンポは最初からかなり良く、前作と比べると快適に動かせる印象。
特に円舞はかなりスピーディーに多数の敵をなぎ倒すことが出来るようになっている。

調査

相手を追いかけるスティール、尾行、こっそり潜入調査を行うスニーキング、ビルの壁などをよじ登るアスレチックが体験出来た。


ティールは前作と異なり、体力制に。
追いかける相手と八神それぞれに体力があり、追走中に徐々に減っていく。
上手くQTEをこなすなどの行動をとることで体力を回復し、相手の体力が無くなるまで追いかけるような仕組み。
ルート分岐等もあり、難易度は恐らく上昇している。


尾行は大枠は同じ。
ただ、前作では相手が振り返った時に遮蔽物に隠れる必要があったが、今作ではその場でスマホに目を落としたりそっぽを向くことで誤魔化すことが出来る。
万能では無いようで、ある程度制限があり、スキルアップで伸ばしていけるようだ。


スニーキングはその名の通り、見つからないように目的地を目指すモード。
巡回する敵の目から隠れ、コインや煙幕で目を逸らし、背後からテイクダウンするなどの行動を駆使して進めていく。
体験版では一本道で選択肢も少なかったが、本編でどの程度拡大するかは楽しみ。


ビルの壁などをよじ登って目的地を目指すアスレチック。
よく見れば登れる場所にはそれらしきエフェクトが付いているので、あまり迷うことは無さそう。
ただ、スキル内に握力を強化する項目があったので、ルートを間違えたりすると握力が無くなって落下→やり直しってことが多くなりそうだ。

体験版では神室町のみ。

店舗やプレイエリアも制限がかかっているので、飲食店と将棋、ダーツぐらいしか今のところ訪れられない。

牛丼屋が今までの架空の店舗から吉野家に変更されている。
龍が如くの頃からあったドン・キホーテは警察署になっており、ドン・キホーテ自体今のところ見当たらない。

前作でショートカット出来た工事現場やフェンスなどは現状塞がれている。

飲食店での食事は体力回復の他、ランダムで「ドロップアイテムの質向上」「獲得経験値上昇」「換金アイテム発見率上昇」などの時間制限付き追加効果があるようだ。


街の各所に「リス」のイラストが配置されている。
事前情報で、集音器や電波受信器などを行える場所を示すものだということは判明している。
地面やビルの壁、飾りの中に紛れたりしており、全部見つけるのはかなり大変そう。
イラストは数種類あり、1~3の数字が添えられているものもある。

アイテム

今作より装備が登場。

上半身下半身のインナーとアクセサリー2種が装備できる。
えびすやにて数点購入可能で、それぞれ攻撃力や防御力が数%上昇する。

龍が如くで存在した武器屋などは今のところ確認出来ていない。

前作では単なる仙薬素材だった「輝石」が非常に高価な換金アイテムになっている。
地上には落ちておらず、ドローンで看板の上などから回収することで体験版ながら数百万の資金を作ることが出来た。

説明を見る限り、共有素材、ロボット用素材、仙薬用素材に分かれており、一部ドローンとロボットは素材を共有するようだ。

育成

体力や攻撃力などの強化段階は前作から増加し、体力は15段階の強化が可能になっている。

また体力強化の一部は円舞や一閃などのスキルを強化しないと解放されないようになっている。

戦闘スキルはそれぞれのスタイルごとに分割され、それぞれで強化するようになった。

各カテゴリでスキルブックが必要なスキルが多い印象。
流のスキルは体験版では解放されていない。

前作にはあったドローンスキルは今のところ見当たらない。
ただリワードの中にドローンレース自体はあるので、もしかしたら後から追加されるのかも。

全体スキル数自体は前作から60ほど増えている。

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この記事を書いている時点で発売まで10日。

前述した輝石集めとリス探しぐらいしかやることは無いのだけれど、今のところかなり良い感じにアップデートされてる印象。

第一章からいきなり重めのストーリーが展開されるが、それがどのような広がりを見せていくか。

すでに英語音声や各言語の字幕が用意されているなど、世界展開にも積極的なシリーズなので期待したい。

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クソみたいな日々の中、貴重な楽しみの一つになっているpoplifeのポッドキャストと、そこからさらに派生したThe Sign Podcast

直近の回ではゲームが取り上げられており、一ゲーマーとしてとても興味深く聞かせてもらった。

サイバーパンク2077にキアヌ・リーヴスが参加するなどエンタメ界におけるゲームの存在感の上昇、そしてクロスオーバーが盛んになっているが、その流れ自体は日本の方が先んじてたよなあとか思い返したり。

だって2000年の段階で鬼武者金城武を抜擢してたり、とんでもねえ金かけてファイナルファンタジーの映画作ったりしてたわけだしね。
主題歌を人気アーティストがやるってのも割と当たり前だったりするし。

そういった雑感はまた別の記事にでも書きます。

今さら『ジャッジアイズ 死神の遺言』をプレイしたのでレビュー

 

 

木村拓哉主演! さらに実力派俳優陣・アーティストが骨太な物語を盛り上げる!
本作の主人公を演じるのは、俳優・アーティストである木村拓哉。 失意のどん底に突き落とされながらも、再び立ち上がる主人公・八神隆之を熱演! さらに主人公を取り巻く主要キャストに、谷原章介滝藤賢一中尾彬といった実力派俳優陣が集結。 ロックバンド[ALEXANDROS]による楽曲も、骨太な物語を盛り上げる。 八神は陰謀を暴き、全ての謎を解き明かすことができるのか―――

 
言わずと知れた『龍が如く』スタジオが制作したアクションゲーム。
何と言っても主演があの木村拓哉

他にも中尾彬滝藤賢一谷原章介などを迎え、龍が如くとは異なった形で神室町を魅せていく。

ゲームシステム

バトルやアドベンチャーパートは基本的には龍が如く
とはいえ、主人公の八神はカンフー主体の格闘スタイルを用いるため操作感が龍が如くとは大きく異なる。

主人公がヤクザでは無く探偵&弁護士、ということでそれにちなんだ「尾行」「操作」などの要素が追加されている。

キャバクラは無いが、サブストーリーで出会った女性と恋仲になることが出来る。

評価

ストーリー&演出

ストーリー及びその魅せ方に関しては文句なし。
どうしてもヤクザのパワープレイになりがちだった龍が如くとは異なり、あくまで「探偵」であるため、本当に少しずつ真実に近づいていくという実感がある。

また、逆にヤクザや警察と比べると弱い立場であるが故の歯がゆさや、そこからの逆転劇などはカタルシスが感じられる。

謎の殺人鬼「モグラ」の猟奇的な犯行、特に身近な人物がその被害にあった際の見せ方は抜群だった。

話の中に矛盾や疑問点が無いわけでは無いし、結局ヤクザの事務所殴りこんでパワー解決かい!みたいなこともあるんだけど、全体としては凄く良かったと思う。
エンディングの軽く小気味イイ感じも好き。

サブストーリーも探偵という立場を軸に、不倫調査から猫探しまで多彩。

街中の様々な人物と仲良くなるフレンドイベントも各所に存在。
フレンドイベントを全て終わらせると発生する京浜同盟との対決は、本編ラスト並みに盛り上がる(ちょっと笑える)感じでやった甲斐があったと感じられた。

木村拓哉筆頭に役者陣の演技もかなり高水準。
陰を抱えつつ、どこか飄々としてそれでいて熱い部分を持つ「八神隆行」というキャラクターに木村拓哉が完璧にシンクロしていた。

また、谷原章介の二面性のある演技も迫力があって大変良かった。

ゲーム性

正直、タルいと感じる部分が多かった。

八神のカンフー主体のアクションは確かにスタイリッシュでカッコいいんだけれど、ワンボタンでパンチが2発出たりする仕様のため、思った通りの動きをさせるには若干の慣れがいる。
また、敵キャラは極2などと同じタイプ、こちらの攻撃はガンガン避けるし割り込みガードやスーパーアーマー(攻撃を受けても怯まない)タイプの敵がゴロゴロ出てくる。
それ故、効率などを考えるとどうしても攻撃パターンが限られてくる。

雑魚は発剄、中ボスクラスの雑魚には強攻撃連発、ボスは削ったらブーストでごり押し、という作業になりがち。

また、探偵であるが故か武器が道端に落ちているものだけになっているのも少し残念。
防具も無く、戦闘に向けてこちらが準備できることが少ない。


キャラ育成もかなり縮小されている。
攻撃力や体力などは3段階しが上がらない。
それ以外の細かいスキルなども、極2と比べるとかなり減っている。
武器も少ないためEXアクション自体も減少傾向。

飲食自体は行えるものの、入手できる経験値は初回にちょっとだけ。
後は体力回復の手段でしかないため、極2のように飲食店を周って色んなメニューを食べよう、って気にならない。


雑魚が凄まじく遠くからこちらを見つけて全力で追っかけてくるのも極2などと同様。
今回はそこに「京浜同盟」という、ただただめんどくさいシステムが乗っかってるため余計に雑魚がうざい。

せめて大量の資金、もしくは強化ポイントが貰えるってんなら良いんだけれど、京浜同盟のボスを倒したところで貰えるものがショボいってのが何よりムカつく。いくら倒しても毎回同じセリフで同じ戦法のやつと何度も戦わされるってのも大概飽きる。
あと、上述の京浜同盟との決戦イベントも、盛り上がって終わったと思ったら結局いなくならないってのが何より残念。

よっしゃ!みんなと協力して京浜同盟倒したぞ!

↓ピロン♪

キムさん「八神さん!京浜同盟が!」


探偵パートは尾行が何よりめんどくさい。
ダラーっとついていって振り向きそうになったら隠れる。
これをひたすら繰り返すだけ。

そのくせやたら数が多いし長い。
意味も無く遠回りしてんな、って初見でも気付くし。
同じ看板や車でも隠れられるのとそうでないのと、近づくまで分からんってのも地味に嫌だった。


ミニゲームに関しては見返りが少ないというか。
VRすごろくがアイテムや資金に関しても圧倒的にリターンがデカく、それ以外のゲームをわざわざやる気にならない。
経験値はちょっとしか入らないし、武器や防具はそもそも存在しないし、能力強化が入るわけでも無いし。

特にドローンレースは難易度設定が明らかにおかしい。
極とか0のポケサーにも大概イラつかされたんだけれど、これはかなり精密なプレイヤー操作を求められる分余計にストレスが溜まる。
そのくせ1リーグが5レースの合計ポイント制、チャンピオンリーグは10レースという長丁場になる。
後で逆転出来るほどポイントがバラけるわけでも無く、結局「速杉」が大抵1位2位に居続けるし。

でもストーリー上必要なのはフレンドイベント解放のためのビギナーリーグだけ。
明らかに調整がズレてる。

ドローンパーツのための2Dコードにしても50個も必要だったんか?


変装衣装は何個か手に入るものの、ストーリー上変装が必要な場面でしか着替えられないし、いくつかは指定になっている。
じゃあわざわざ選べるようにしなくてもいいんじゃ?と思ったり。


推理や法廷パートはいくつかあるが、選択肢を間違えても特にお咎めも無く、結局正しい選択肢を選ばされて話が進んでいく。
ミスったらゲームオーバーとまでは行かなくとも、もう少し展開が変わるなどの幅が見たかった。

感想

良い部分と正直あんまり…な部分が混在していたな、というのが個人的な感想。

龍が如くシリーズは何作かプレイしているため、既視感を覚えることもあるにはあったが、新しいシリーズを作ろう!という意思は強く感じられた。

ドラマパートとゲームパートのバランスが取れてくれば間違いなく名作シリーズになり得る、その兆しを感じられる一本でした。

次回作、ロストジャッジメントでは更なる進化を期待しています。


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色々あったので箇条書きの3月

書こう書こうと思っていたが色々あってまとまらなかったので取りあえず箇条書きに逃げておく3月。

勇者ああああ、終わる

第一回から全部見てきた数少ない番組。
プライム帯に進出して半年で打ち切りというのがらしいと言えばらしい。

ゲームプレゼン企画はもちろん、moonの製作者を呼んで語る回やコマンド危機一髪はゲーム番組としてちゃんと面白かった。

その一方で、芸人バラエティとしてもかなり異質な番組だった。

メインがアルコ&ピースということもあってか、ゲストの大半が関東の中堅から若手、そして今まで誰もいじってない素人。

スケールの小さいゴッドタンみたいな、痛々しさとヒヤヒヤするような緊張感。そしてそれらが噛み合ったときの爆発力は凄まじかった。

テレ東の深夜にパッと咲いた徒花のような番組。
でも後継のマヂカルラブリーの番組もなんか似たような感じっぽいので今後も見ていこうと思います。

シン・エヴァ

見てきました。

俺個人の体験を言えば、当時俺がエヴァを認知したときには既に伝説のアニメとなっていた。
スパロボシリーズが好きだったのもあって、何となく話を認識しつつ、ちゃんと見たのは高校の終わりぐらい。
後発のエヴァ的な作品群にも触れていたため、鑑賞後に驚きみたいなものはあまり感じなかったような記憶がある。

そして新劇場版。

もう大学生になっていたわけだが、ここで「リアルタイム」であることの重要さに気付く。
「破」を見た時、両サイドに座っていた観客が声を上げて泣いていたという体験。
「Q」を見終えた時、劇場を包み込んだザワザワ。

それぞれの劇場体験における生の、リアルタイムの体験がエヴァなんだなと個人的に感じた瞬間でした。

そして、「シン」の終劇の文字が出た瞬間、全員が息を飲み小さく頷いたようなあの空気。

今までみんながエヴァに対して何かを託し、何かを求めてきた。

今回は逆で、エヴァが何かを与えてきた。それを何かを受け取ってそれぞれが劇場を後にする。

シン・エヴァはそんな、背中を優しく押してくれるような作品でした。

ウルトラマン仮面ライダーも楽しみにしてます。

社内干され、進行する

仕事が無い。でも会社にはいる。

そんな状況が二か月ほど続いている。
もっと言えばここ一年ぐらいはろくな仕事が回ってこず、上司はフル稼働で動いているので俺なんかにかまってる余裕も無く、別にスキルアップしたとかそういうわけでも無いので給料も上がること無く。

真綿で首を絞められてるような、なんとも気持ち悪い状況。

転職したいのはやまやまなんだけどね。
コロナの中で求人も不安定だし、実家帰るにしても俺の働いてる業種は田舎には無いし。

なんとも難しい。

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楽しいことを見つけるのはそう難しいことではない。

だが、日々の生活それ自体を良くしていくこと、社会を考えること。
これらが本当にしんどいし難しい。

だから目を逸らしていいということではなく。ちゃんと向き合えるだけのまずは体力を。