吐き捨て系日記

もう30になっちゃう男が考えを整理するためにブツクサ綴る、ほんとにただの日記です。

「格ゲー」は敷居が高い、を考える

俺は格ゲーが好きだ。ストリートファイターⅣは稼働当初から現在までずっとやっているし、3rdもバーチャ5FSも、ギルティもブレイブルーもやる。


で、例えば後輩などに格ゲーを勧めるとこう言われる「敷居が高くて…」

まあ俺の勧め方が悪かったのかもしれない。しかし、格ゲーに対してそのように感じている人は少なくないようだ。

ただ、俺自身はその敷居というものをあまり感じたことが無い。そのあたりを整理して考えてみたいと思う。 

敷居とは

「敷居が高い」とは本来、何らかの不義理を働いたために行きづらい、という状態のことを差すらしい。
ただ今は「レベルが高くてとても近寄れない」ぐらいのニュアンスがメインだろう。なので、この記事でも後者のニュアンスで用いる。


結局のところ、「初心者が上級者に勝てない」というのが何より辛いようだ。もしくは、中級者などによる「初心者狩り」などの影響もあるとか。

また、格ゲーは基本的なコマンドや立ち回りなど、過去にやったものの経験を活かしやすい作りになっている。波動拳コマンドは昔も今も同じだ。

経験者、上級者と初心者の壁が厚い。つまり敷居が高い。だから格ゲーをやらない。


…いや、当然では?と思う。


最近、格ゲーはeスポーツと呼ばれることも増えてきた。そう、スポーツ的な側面も持ったゲームなのだ。 

野球やサッカーに置き換えてみればいい。初めてバットを握った人間が、変化球をバンバン投げるピッチャーが打てず野球を辞める。

初めてボールを蹴ったような人間が、鋭いチャージでボールを奪われ、やる気をなくす。


レベルの違うもの同士が勝ち負けを競えばそうなる。勝たなきゃ面白くない、だから練習する。それがスポーツだ。友達同士でやる草野球でも勝ち負けはある。

いわゆるゲームは試行錯誤を繰り返して「勝ち」を探すのが基本だと思う。
RPGやシミュレーションも、アクションもそうだ。こういったゲームには勝ちにつながる道がいくつも用意されている。それを探す、あるいは自分の道を作り出す。そういったところに楽しみがある。 


格ゲーの場合、「勝ち」への道が膨大にある。そもそもキャラをどうするか、どのような戦略をとるか、相手はどんなキャラでどんな戦略か。それが常に変化する。

それをどう選び取るか、そこが格ゲーの醍醐味であると俺は思う。 


しかし、そもそもその選択肢が選べない、という状態が俺の後輩が陥った「敷居が高い」ということなのだろうか。 


選択肢を増やすにはまず知ることが必要だ。

今はネットで有名人の対戦がいくらでも見れる。彼らのプレーに散りばめられた選択肢をまず認識すること。

そして次に、それが使える状況までもっていくこと。いくら決め球を磨いても、2ストライクに至らなければ意味がない。そうして初めて決め球が活きる。 
そしてこれもネットの恩恵だが、wikiなどで情報を得る。技の性質やキャラの特徴を簡単に調べることが出来る。


状況状況に置ける最適解はあるかもしれないが、それをいかに積み重ねるか、そして最適解に至る選択肢を持てるか、ということが大事な格ゲーにおいて、「選択肢を大量に持つ」ことが何より「敷居が高い」のだろう。 

まず、目の前の敵を

俺が格ゲーを続けてこれたのは、身近に同レベルのプレイヤーがいたからだろう。同じ時期に始めて同じように上手くなった。

結局のところ、プロの目線でいきなり勝とうとするから敷居を高く感じてしまう。まず、目の前の敵をどう倒すかということから考えればいい。

それを繰り返すことで自然と選択肢は互いに増えていく。

格ゲーに入れない、という人は上ばかり見るのではなく、まず自分の横にいる人々に目を向けるべきだと思う。


目の前のこいつに勝てるか? 


そこから始めるのが一番だと思う。

最初はじゃんけん、三択の勝負でもいい。それにあっち向いてホイを加えると三択×四択で12択になる。

そうやって徐々に複雑化していく。選択肢が増えたということだ。

つまり、格ゲーに「敷居が高い」という意識を持っている人がやるべきは「一緒にやる人間探し」、もしくは「目標探し」であるということ。

有名プレイヤーに弟子入り、解説動画を見る、という方法もあるかもしれないが、長い目で見たときにはそれが一番簡単で長続きすると思う。 


いくら壁に向かってボールを投げ続けても、それだけでは上手くならないし、楽しくない。キャッチボールもあちこちボールが散ってしまっては面白くない。  


…… 


とか書いてみたが、上に書いたような「一朝一夕で楽しめない」という点が、格ゲーの弱点なんだろうな。やろうと思えば一生楽しめるジャンルではある。いまだにスト2の大会はそこら中でやってるし。

しかし、それよりも簡単に楽しめる新しいゲームに行った方がいいというのも、まあわからなくはないんだよな。


「上手くなる」って表現がある時点で恐らくダメな人はダメなんだろう。万人が楽しめる、は無理なんじゃないか。


ガタガタ言ったが、そもそも俺自身上手くないのでまだまだ練習が必要なわけだ。