ネットでは「無敵モード」になる人が多いように感じる。
批判に対しては「嫉妬か?」「じゃあお前がやれ」「売れてるってことは良いってことじゃん」。
賞賛に対しては「ステマか」「信者乙」「宗教みたいで気持ち悪い」
黙れば「涙目逃走www」
あげくは「誰?知らない」「どうでもいい」「意味わからん」
これらの言葉は発した段階であらゆる議論とかコミュニケーションを終わらせる。そこに、2ch等で培われた「最後に発言したやつが勝ち」「総括を言ったやつが勝ち」みたいなネット文化が重なると、「勝つため」に「強制的にコミュニケーションを終わらせる」ことを選ぶやつが増える。
終わったコミュニケーションであがき続ける、という行為は「みっともない」ものになる。「終わらせたやつ」が偉いのだ。
なんJ的に言えば「レスバトル」ってやつ
語ること、それ自体がどんどん「みっともない」「負け組」になる。安全に語り合うためにはネットの中で広域に開かれることはマイナスでしかない。他者にはわからないスラングを多用したり、閉じる行為が必要になる。
そうして閉じたものも、いずれ圧倒的な「量」で駆逐される。
「広める」「開く」ことはネットの得意分野だが、それによって「深める」ことが無ければいずれ、際限なく広く浅くなった湖は枯れ果てるしかないと思う。